広報じょうほく No.450 1999(平成11)年 11月
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血二 ねこじやらし 路傍のどこにでも見かける「ねこじやらし」。花穂の<す くったい感触は,幼き日の優しい思い出につながります。 私の散歩コースにある,池の内の新興住宅の造成地での -コマ。夕陽を浴びてかすかにそよぎ,ファンタジーの世 界を醸し出していました。 今 瀬 多代美 高野素十句碑と 栃木吉崎ケ原神社 恋瀬川芦原渡る風は秋 鈴 木 孝 女 句碑一つのみの淋しき寺の秋 永 山 綾 乃 かまつかや軒を並べて蔵の町 安 藤 美恵子 秋風や無住寺ゆえに旅の情 小 山 柊 花 小鳥来る浄土の朝のしづけさよ 森 島 保 子 ほととぎす淡き色ゆえ旅悲し 所 美代子 われ遍路なり霧深き女人坂 園 部 登美子 地獄谷かくして走る山の霧 加倉井 峰 雪 漉き霧の湧きて動かぬ神の山 閑 ち 江 露けしや煙棚びく陶の町 仲 田 もと子 霧雨の山に入るほど細やかに 丹 下 はつ江 しゃくじ▲う 赤とんぼ上人像の錫杖に 桐 原 桂 花 豊かさのむしろ貧しき秋の風 木 村 ち よ いっしょく 一燭を供へ立ち去る秋遍路 小 野 草葉子
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