広報じょうほく No.446 1999(平成11)年 7月
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一年の水難事故の半数が 夏期の集中 平成10年の夏期(6〜8月一の 数字をみてみると、水難事故発生 件数1、O10件、ガ難者数l、 160人。どちらも1年間の約半 数が、この時期に集中しています。 特に、夏休み中である8月が、一 番高い数字となっています。なか でも、中学生以下の割合は約26% を占めています。 交通事故と変わらない 子どもの犠牲者数 平成10年の水難事故は平成9年 と比べて全体的に減少したことは 事実ですが、発生件数は8件減少 しているにもかかわらず、行方不 明者、負傷者は27人も増加してい 夏 - 水とふれあう季節の到来です。海、プール、川での水遊びなど、特に子ども たちにと甘てはわくわくすることでいっぱいです。しかし、この時期は水の事故で負 傷したり、死亡したりする人が多くなることも見逃せません。こういった事故は、十 分に注意すれば防げるものです。水辺でのルールを守って、 しましょう。 気をつけよ・ケ′水難事故 るのです。さらに、大人の発生件 数は平成9年より22件減少してい ますが、中学生以下は14件増加し ています。 このことから、中学生以下の水 難事故は決して減ってはいないこ とが分かります。平成10年6〜8 月の中学生以下の水難事故死亡者、 行方不明者は90人。同じ時期、中 学生以下の交通事故死亡者は93人。 交通事故と同じくらいの子どもた ちが、水難事故の犠牲になってい るのです。 水疑事故の発生を場所別でみて みると、どの年齢層も潅がトップ です。死亡者、行方不明者も、平 成9年より増加しています。 “水″が身近になる季節を前に、 もう一度チェックポイントを確認 しておきましょう。 ′■l\ 思い出に残る楽しい夏に 「危ないからやめなさい」 とはっきり注意する 子どもに、言って聞かせること は簡単です。でも、子どもは大人 の行動を見て学びます。まずは大 人たちがきちんとルールを守り、 正しい水辺での遊び方を示しましょ う。そうすることが、子どもの水 難事故防止にもつながっていきま す。.また、危険な水辺などで進ん でいる子どもを見かけたら、「危 ないからやめなさい」ときちんと 注意してあげましょう。 事故を防ぐ第一歩は、一人一人 の心がけからです。 *水難者数は、死者、行方不明者、 負傷者、無事救出者の合計です。 こんなことに気を付けよう ◆子どもたちだけでの水泳や 水遊びを避ける 保護者(大人)が同行し、特に 幼児からは絶対目を離さない ようにしましょう。 ◆悪天候のとき、水の多いと き、波の高いときは泳わ喝:い 水の流れが速いなど危険です。 ◆水上オートバイやモーター ボートは安全運転を 海水浴場への乗り入れはやめ ましょう。 ◆泳く前には必ず準備運動を おぼれないように、準備運動 は不可欠です。また、体調の 悪いときは泳がないようにし ましょう。 ◆遊泳禁止区域では泳がない 河口付近などは、急に深みが あるなど危険です。 ◆お酒を飲んだら泳がない 心臓まひなどを起こす原因に もなります。 広報じようほく 2

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