広報じょうほく No.443 1999(平成11)年 4月
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町民の皆様の温かいご支援をい ただき、2期日の町政を担当して 9か月が経過しました。今、改め てその職責の重大さを痛感すると ともに、地方自治の原点は町民で あることを深く認識しています。 活力ある住みよい町づくりと町民 福祉向上のため、1万3千余の町 民の皆様とともに全力を傾注し〆 いと存じますので、変わらないご 支援とご協力をお願い申し上げます。 昨年は、世界的に異常気象に見 舞われました。町でも大雨による 那珂川の氾濫により大きな被害を 被りました。町民の安全確保を囲 ‾ \ るためいち早く災害対策本部を設 置し、西田川周辺地域等些戸90人 に避難勧告を発しました。幸い人 命の被災はありませんでしたが、 家屋の浸水29棟、農地等の冠水は 20baに上りました。このため、隣 接市町村と国に射し、那珂川沿岸 の水害防止のための緊急対策を要 請した結果、301億円の巨費を投じ た築堤工事が着工されることにな り、町としては、上泉地内護岸工 事と江川、西田川、藤井川の逆流 防止の樋門が設置されるなど、被 害防止に大きな効果が期待される ことになりました。 ( 一方、我が国は高齢化、少子化 が確実に加速しており、近い将来 4人に1人が高齢者になると予測 され、現実的な社会問題となって います。町の高齢化率は、平成ュ0 年10月1日現在20・1%で、前年 比較0・4ポイントの上昇です。 高齢化に対応するため、平成ュ2年 4月から介護保険制度が導入され ますが、これに伴い、本年ュ0月か ら対象者の介護認定申請受付業務 が開始されます。この審査事務の 合理化、公平性確保のため、常北 町、種村、御前山村の1町2村で 共同審査会を設置し、介護保険の スタートに向け万全を期していき ます。 町の本年度の予算編成にあたっ ては、歳入の確保を図りながら、 増加傾向にある経常経費を節減し、 できる限り投資的経費に配分して います。真に住民が求めているも のを優先し、これらを絵合的かつ 計画的に用い、各種施策化に向け て取り組みます。特に要望の強い、 道路、上下水道等の日常生活に不 可欠な生活環境の整備、農業、商 工業の振興、教育文化の充実、さ らには、保健福祉、健康増進のた めの施設整備を重点施策と位置付 け、計画的に推進します。 また、地域振興策として、推進 していました財団法人日本自動車 研究所の一部移転については、す でに周辺地域住民及び地権者説明 も終了し、町開発公社において用 地取得の業務を進めています。さ らに、民間事業者による勝見沢、 下古内の住宅開発も、現在、県で 審査中で、まもなく許可になる見 通しです。片山開発、墓地開発に ついても引き続きその促進に努め ます。 首都機能の移転では、国会等移 転審議会において全国3地域に候 補地が絞りこまれ、本県もその一 つである北東地域に入っています。 当町も県のその中に位置付けられ ていることから、国の審議会にお いて地形の良好性などの現地調査 が行われ、本年秋には審議会の最 終答申が出されるものと思われま す。これらによる町の将来の発展 を大いに期待しています。 当町は、自然環境と地理的条件 に恵まれていることから、近年人 口が増加傾向にあり、永戸方面の 通勤者増による国道123号の混 雑の媛和は緊急の課題です。十万 原開発も国道123号と関連する ことから、バイパス化の都市計画 決定がされました。さらに、町と 那珂町を結ぶ那珂川大橋の建設は 地域住民の長年の夢であり、完成 による効果は地域にとって計り知 れないものがありますので、積極 ′l\ 的に推進していきます。 合併問題については、合併特例 法により平成7年9月に町民代表 4名から合併協議会設置請求があ り、それぞれの法手続きを経て、 水戸市・常北町合併協議会が全国 初としてスタートしました。3年 が経過し、その間、両市町の現況 と課題、広域対応のメリット・デ メリット、行政制度の調整方針等 が協議されました。合併は町の存 亡と住民の日常生活に極めて深く かかわる重要な問題ですので、町 内全区において町民の皆様方のご 意見を広く求めましたが、即合併 は少数意見であり時期尚早と考え られますので、住民の意向が十分 盛り上がるまで休止することにな りました。 町政運営の指針である常北町第 3次総合計画「サンエスプラン常 北」も、平成⊥2年度が最終年次で す。この計画目標達成に向けて各 種施策を進めてきましたが、町民 の皆様のご協力により順調に目標 に向かっています。この計画期間 も残り2か年度になりましたので、 さらなる目標達成に努力します。 なお、第4次総合計画作成につい ては、本年度に基礎調査等を実施 し、幅広い町民参加のもと、新た な世紀に向けた計画策定をしたい と考えています。 広報じようほく
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