広報じょうほく No.442 1999(平成11)年 3月
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墨筆彗星茎書≡≒妻 憐虎 非行少年らに雫 講演」を省みて 歌手・千葉紘子先生の 、u l 子育てのあり方について 講演する干葉紘子先生 「非行少年らは、愛情に飢え、 心の支えを欲している。そして、 だれでも更生し、一日も早くあた たかい家に戻って社会復帰したい と願っている。 彼らを受け入れるのは家族しか ない。家族は子どもの悩みを受け 入れ、努力を認め、心から愛の手 を差しのべてやることが大切であ るLと強調しました。 これは、2月9日(日)、コミュ ニティセンター常北ホールで行わ れた「第謂回みんなで行う社会教 育の集いL (主催 町教育委月会) での、千葉紘子先生の諸演内容の 一つです。 当日は快晴に恵まれ、町民の方 や町議会議員社会教育委阜そ して、各学校PTA他教育関係者 等370名が参加し、子育てのあ り方を学び合いました。 演題は、-笑顔はいつも花にな るー・「母の手・愛の手・やさし い手Lで、社会教育の集いにふさ わしい内容のものでした。 その講演内容を簡単にまとめて みますと、まず、少年たちはあま りにも多い情報化社会の中にあっ て、それらをどう処理し、どう生 きていくべきか悩み、昔しんでい るために非行を起こしているとい うのです。これらのことを解消す るためには、子どもたちに情報を 選択し、処理する能力を培うとと もに問題にブレーキのかけること のできる子どもづくりをすること である、ということでした。 次に、問題のある家庭から非行 者が出ているというのです。問題 のある家庭とは、厳しすぎる、溺 愛しすぎる、ほったらかしすぎる 等、「〜しすぎる」家庭で、子ど もが何をやっても認めてもらえな い家庭のことだということです。 特に、溺愛しすぎは、何でも自 分の思い通りになるという子ども を作るというのです。窃盗は、溺 愛家庭に育った非行者に多く、放 任家庭に育った非行者には殺人者 が多いそうです。 子育てで大切なことは、普段か ら子供の自立に向けて、大人がど れだけ手助けしているかであり、 自分はダメな人間だと思わせない ようにすることだということでし た。 さらに、自分を案じてくれる者 がいない子どもは、不幸で、非行 に走りやすいそうで、自分のこと を心から案じてくれる人がいるか どうかで、子どもの生き方は大き く変わるといいます。案じてくれ る人がいれば子どもたちの心は安 定し、どんな困難にも立ち向かい、 乗り越えることができるのです。 家族が、友人が、そして地域社 ( 美声がホールに響きわたりまし た。 将来ある子どもたちを不幸にし てはならない。地域ぐるみではぐ くんでいかなければならないとい う思いを強くもちました。多くの ことを学んだひとときでした。 (文・広木長次さん) 会の人々が、子どもたちを心から 案じ、心の享えとなり、本当の愛 の手、やさしい手を差し伸べてあ げることが、子育てで最も大切な ことであるということです。々し て、笑顔を失わずに子どもたちに 接し、あたたかい人間味のある声 をかけてあげることこそ、子ども たちの生きることへの励みとなり、 成長への大きな力になるというこ とでした。 最後に千葉先生は、「海辺の少 年」の歌と「幸せとんぽどこにい るしの歌で講演を締めくくってく ださいました。 へ苦労ばかり多くても 笑顔はいつも花になる 母の手 愛の手 やきしい手 励ます声の あたたかさ あたたかさ 広報じょうほく
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