広報じょうほく No.436 1998(平成10)年 9月
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地震などの災害についての知識や備えは、それを現場 で生かす力があって初めて役に立つもの。災害からあ なたと家族、あなたのまちを守るには、適切に対処で きる防災行動力を身につけておくことが大事です。防 災行動力はふだんの体験から養われます。特に防災訓 練やキャンプなどを通して、自分の体で覚えたことは、 災害時の大きな力になります。防災訓練に参加して、 災害への実践力を磨きましょう。 防災訓練で実践力を養おう 防災行動力を身につける もし、突然、大きな地震が襲っ てきたら - そんな恐ろしい状 況は、あまり想像したくないかも しれません。しかし、地震災害の 多い日本に住むわたしたちにとっ ては、生死にかかわる間蓮です。 防災を他人任せにしているだけ では、災害から身を守ることはで きません。大地震発生時は、道路 が遮断されたり、多くの場所で被 害が出たりするため、すぐに救出 してもらえるとは限らないからで す。 ですから、わたしたちは、まず、 自分の身は自分で守る、自分たち のまちは自分たちで守れるように、 日ごろから防災対策をしておくこ とが非常に大事です。 災害時に命を守るために、次の 三つのポイントを、しつかり押さ 災害時にあなたを守る 三つのポイント えておきましょう。 1 ふだんの備え 非常持ち出し品を準備する ・家具の転倒防止など家の中の安 全を確保する ・防災訓練に参加する ・家族で防災について話し合う 2 災害発生時 ・身の安全を確保する ・落ち着いて火の始末をする ・安全に避難する 3 被災後 ・正しい情報を入手する ・協力し合って、消火・救出・応 急救護をする 重要なのは、これらのポイント をただ知っているだけではなく、 実際に行動に移せるということで 防災のテクニック 体を優って覚えよう す。 「知っていること」は「できるこ と」と同じではありません。例え ば、あなたはとっさに、消火器や 避難器具を使えますか。避難場所 まで安全なルートを通って行けま すか。何となく知っているだけで は、安全の保証にはならないので す。 命を守る行動を、確実にできる ようにするためにも、ぜひ、地域 の防災訓練などに参加して、防災 行動力を身につけてください。体 験して覚えておけば、いざという ときにも自信をもって行動できま す。 訓練は自分たちを自ら守るため に行うものです。本当に災害が発 生したときのことを考えて、真剣 に訓練しましょう。 ******** 町では、各地区の婦人防火クラ ブ主催により防火訓練などを実施 しています。すすんで参加しましょ う。 また、水戸市消防本部でも、い ろいろな訓練や救命講習会を開催 しています。自治会など、地域ぐ るみでご参加ください。 ◆水戸市消防本部警防課 露221IOlll 広報じようほく
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