広報じょうほく No.432 1998(平成10)年 4月
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忙しい中で、時間を作って自ら 求めて学習に取り組んでいる鈴木 さん(下古内)にお話を伺いました ので、そのあらましをご紹介します。 - 学習は身の回りのことから 学習の動機についてお伺いした ところ、「時の流れはあまりにも 速く、自分の住んでいる地域の変 下古内東山下に今も残る豪族青柳民工門の墓碑 わりようも甚だしく、さまざまな ものが変化してしまいました。昔、 この他域にあった建物等を調べて 書き留めておかなければ失われて し享つ。昔のさまざまな事柄を調 査し、何とか学習して残すことが できたので始めました」というこ とです。 みんなで生涯学習 学習紹介⑪ ′l\ また、「学習は身の回りのこと から…」と淡々と話してください ました。 2 学習への取り組み 「学習への取り組みは、自分の 住んでいる地域にあった貴重な建 物や道祖神等について、史料をも とに調べることにしたのです。 自ら求めて生涯学習にいそしむ 『失われゆ<ものへの 思い出のよすガ』として 清音寺に昔からあった建物の来 歴、使用目的等や今は失われつつ ある数多くの道祖神等が置かれて いた場所、年代、目的等を自分の 足で現地に赴いて調べました。ま た、道祖神等の碑文は、大学教授、 歴史研究者や地域の物知りの人々 等を訪れて学習しましたL さぞかし、大変な時間と労力と を費やしたものと思いお伺いして みましたら、ご本人は「自分の物 好きでやっていますから大変だと は思いません。むしろ、新しいこ とを知り得た喜びの方が大きいの です」という言葉が返ってきまし た。 3 学習の成果 「まず何よりの収穫は、数々の 史料や多くの人々との出会いやふ れあいがあったことです。このこ とば、自分の生涯にとって貴重な 財産になると思うし、また、今後 の生活の支えにもなると思います。 また、この学習を通して、他の学 習への広がりが持てました。なか なか古文書等は難しくて思うよう に読めないのですが、その学習も 始めました」 このような学習が、人の生きが いや心の支えになるということ、 何事でもやりぬく心があれば、ど うにかなるものだということを教 えられました。 4 今後の学習 今後の学習のあり方をお伺いし ますと、「まだまだ学習し、調べ たいことは山ほどあります。あせ らず一つ一つ、それらを手掛けて いきたい。たとえ、研究の成果が あまり期待できないものであって も、自分が全力を傾けて学習し、 研究したものであれば満足です。 自分の心の穐が得られたと思うこ とができれば、それが大きな成果 だと思っていますから…Lという ことでした。 そして、「今まで学習してきた ことを思い出のよすがとして、何 らかの形で残していきたい」とい うお話でした。 5 おわりに 鈴木さんの「生きいきとしたお 話」の中から、学習への取り組み の喜びやあこがれは個人差はある にしても、しつかりした目標をも った学習の実践者のみが味わうこ とができることを強く教えられま した。 皆さんも、勇気をもって、生涯 学習に挑戦してみませんか。 ◇ ◇ ◇ ○生涯学習課では、学習相談や各 種学習の情報を提供しています。 気軽にお問い合わせください。 ℡288-3111 (内線355) 広報じょうほく

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