広報じょうほく No.429 1998(平成10)年 1月
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守ります 地域の安全 77亡卜番 110番は事件・事故の通報の際に、皆さんと警 察を結ぶホットラインとして役立っています。この 大切なホットラインがいたずらや間違い電話、急を 要さない相談などで長時間ふさがっていますと、緊 急の場■合・に110番がかからないといった事態にな りかねません。皆さんのお役に立つ110番として 「正しく使おう110番」に御協力をお願いします。 圧】何があったか。(事件、事故) 固 いつあったのか。(時刻) 包 どこであったのか。(近くの日じるしは) 包 犯人は。(犯人の人相、車種、逃走方向など) (9 被害の状況、事故の様子。 団 あなたの氏名、住所、電話番号。 携帯電話からの 携帯電話は通話ヰに途切れ たり、現場の確認に手間取 ったりすることがあります。 110番 携帯電話から110番するときは、車両を停止する、 立ち止まるなどして通報してください。その際、発 生場所が特定できるよう、地名、目標物などを確認 してください。 茨城県 警察 r 可 えと とち 今年は寅年。虎は干支の3番目、 食肉日ネコ科の動物ですごフィオ ンが「アメリカの百獣の王Lなら、 虎は「アジアの百獣の王」です。 ウスリー(ロシアと中国の国境地 帯)、中国大陸、朝鮮半島、東南 アジアなど、温帯から熱帯地方に かけて広く生息していますが、日 本列島には野性の虎はいません。 日本の文献に初めて虎が登場し たのは「日本書紀」で、欽明天皇 の6年(545年)に、百済で虎 退治をして、その皮を日本に持ち 帰った人がいるということが記さ れています。生きた虎が日本に来 たのは寛平2年(890年)とい われ、その後、江戸時代には、虎 は見せ物として江戸・大坂(大阪) などを回っていたようです。 多くの人が虎を見られるように なったのは、動物園が普及するよ うになってからです。しかし、虎 はことわざなどによく登場し、昔 から親しまれています。 だれでも知っている「虎の子」 は、大切な沌秘蔵のものとい 望 うこと。「虎穴に入らずんば虎児 を得ず」も、虎の子が貴重なもの という意味から、危険を冒さなけ れば(虎の住んでいる穴に入らな ければ)成功は得られないという ことです。「虎の巻Lは、もとも とは兵法の秘伝を記した書物のこ と。以前は、学生が参考書などを こう呼んだものですが、最近では あまり開かなくなりました。 また、虎は強いもの、恐ろしい もののたとえにもよく使われまま こしたんたん きつね 「虎視耽眈」 「虎の威をかる狐」 「虎の尾を踏む」 「虎は千里往っ て千豊痙る」 「虎は飢えても死肉 を食わず」 「虎は死して皮を残す」 など、枚挙にいとまがありません。 ところで、今年の年賀切手の意 匠の題材は、福島県の郷土玩具、 「三春張り子の虎」です。これは、 郡山市にある通称〝デコ屋敷″で 作られている張り子の玩具です。 デコというのは、和称のことで、 木彫りのデコに紙を張って張り子 を作ります。職人さんの仕事場が 集まっているのがデコ屋敷で、こ こで作られている「三春駒しも、 昭和29年の第1回の年賀切手に採 ふ 用されました。 三春張り子の虎は「腰高虎」と いって、腰を高く上げて威嚇して いる威勢のいい姿が特徴です。で も、見たところ、とてもかわいい 感じの虎です。製作者の一人はこ う話しています。「ここのデコは 江戸時代のものが残っていて、新 しいものもその形を踏襲していま す。江戸時代には虎を見た人はほ とんどいなかったので、猫がモデ ルになったのかもしれませんゾ いずれにしても、昨年は明るい 話題の少ない年でした。今年は虎 のように、威勢よく頑張りたいも のですね。 広報じょうほ<
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