広報じょうほく No.425 1997(平成9)年 8月
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全国の救急車が、平成7年1年 間で出動した数は約328万件。 およそ9・6秒に1回の割合で現 場に駆け付けています。搬送した 人の数は釣316万4千人。国民 の約亜人に1人が運ばれた計算で す。 救急車の年間出動回数は年々増 えています。より広く対応できる ようになった救急体制の整備が増 加の主な理由ですが、それだけで はありません。高齢化と有痛率の ■心肺蘇生法を覚えよう ℡m番′その前に覚えておきたいこヒ摘鮨酢間朋79㌘日 年間40人に1人ガ救急車で運ばれる ヽ ここで紹介するのは、心肺蘇生法の基礎 です。傷病者の状態によって多様な注意 点があり、誤った技術の使用はかえって 危険を招きます。必ず資格をもつ人のも とで訓練して正しい知識と技術を体得し てください。 上昇も救急車の出動機会を増やし ていると考えられています。 覚えておきたいのは、救急事故 の発生時、居合わせた人が直ちに 適切な応急手当を行えば、傷病者 の命が助かる確率はずっと高まる ということです。 呼吸と脈拍が停止して4〜5分 間放置されただけでも、傷痛者は 酸欠七よって脳死の危機に直面し ます。しかし、救急車が現場に駆 lナ付けるまでの平均時間は約6分。 ①気道の確保 口の中を調べ、異物があれば取り除く。あごを 上げて気道を確保する。 周囲に家族や通行人がいながら、 「どうしたらいいのか分からないL 「動かさないほうがいいと思った」 などの理由で適切な手当がなされ ず、救命のチャンスを逃してしま う例が多いのです。 そうならないよう、だれもが応 急手当に関する正しい知識と技術 を身に付けておきたいもの。救命 措置の基本は、「心肺蘇生法(人工 呼吸と心臓マッサージ)」です。 各地域の消防本部などで請習を行 っているので、機会をみつけてぜ ひマスターしてください。 ◎人工呼吸(呼吸ガ止まっているとき) 傷病者の鼻をつまみ、相手の口全体を自分の口 で覆って、まず2回、各2秒間かけて息を静か に吹き込む。脈拍があれば、5秒に1回のペー ‾‾‾「- ■ r‾ . 1j L■■L_L呈 【 扇■_ 町消防団幹部研修会における心肺蘇生法講習 ⑳心鹿マッサージ(心慮ガ止まっているとき) 両手を重ね、手のひらの付け根部分で傷病者の 胸骨の中心を真上から3.5-5cm圧迫。1分間 に80-100回のペースで繰り返す。 @心肺蘇生法(呼吸・心廉ともに止まっていると壱) 救助者が1人の場合・は、2回の人工呼l吸と15回 の心臓マッサージを繰り返す。2人の場合は、 人工呼吸1回(最初は2回行う)、心臓マッサー ジ5回の割合で連携して行う。 応 急 手 当 教 室 消防本部では、年間を通してけガや急病のと きに役立つ応急手当教室を開催しています。 希望の日時に指導員を派透します。受講料は 無料ですので、自治会、婦人会、事業所など、 団体でお申し込みください。 問合せ 水戸而消防本弧警防課救急救助係 ℡221-0111 広報じようほく 4
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