広報じょうほく No.424 1997(平成9)年 7月
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00000000000000000 創業以来150年も続く製茶園を守る 飯田 一郎さん(下古内) 創業以来、150年も続く製茶園の4代目と いう飯田一郎さん。飯田さんに、し好品と してのお茶のお話しをイ司いました。 私が製茶工場を始めたのは、昭和45年か らで・すが、60年ごろまでは、二番茶から三 番茶まで製茶し、仕上げ茶で1トンぐらい 生産しても足.りないぐらいでした。現在で は、生活様式も変化し、消費量も2分の1 から3分の1ぐらいにまで減少しているの ではないでしょうか。そのため飲むお茶か ら食べるお茶としての商品も開発きれ.、お 茶のふりかけやコンニャク、ソバなど販売 されているところもあるようです。何もか も手作業でやっていたころは、朝1暗から 夜9時まで仕事をしていたことも、今では なつカユしいですね。 おいしいお茶は、香りや光沢、葉の均一 さなどが大事ですが、そのためには原料・とな る菓の良いものを作ることと蒸しの一斐階で、 その加i成をうまく行うことでしょうか。 古内茶は、弓嘉島茶などと比べると苦味.が 少なく、比較的淡泊な昧が特徴といえます ね。含まれている成分により、いろいろな 効果があるので、もっとお茶を飲んでほし いと思います。 ちよつと残念」 疲れました」 加藤木孝行くん(6年) 高部 美樹さん(6年) お菜には 薬効成分がいっぱい 私たちが日ごろから口にしてい る「お茶」には、病気の予防効果 があるといわれています。 お茶を日本に伝えた臨済宗の開 祖、栄西は、その効用を「茶は養 生の仙薬なり、延齢の妙薬なりL と説き、あらゆる病気の薬である と述べています¢ 最近の研究でも、お茶には過酸 化抑制作用(活性酸素による過酸 化を抑制する作用)や杭がん作用 のほか、腎不全の改善作用、坑ウ イルス作用、抗アレルギー作用、 抗菌作用、老化抑制作用などの効 果があることが、実験で証明きれ ています。菌立健康・栄養研究 所調べ) 新茶ガできるまで ( 原料の菜を蒸して柔らかくします。蒸しの加減で 新茶の味が決まります。 葉の固いところをならしながら、もうl度、菓が 均一になるようにします。(10分) 蒸した稟を脱水し、均一に粗もみします。 (所用時間50分) 製茶に混ざっている茎などの部分を取り除きま す。〔新茶のでき上がり〕 菓に光沢があり、均一に仕上がっているもの、古 菓が混じってないものが良いお茶とされています。 お茶の形を撃えながら、もみ上げていきます。 (30〜35分) 80度ほどの温度で乾燥させ、仕上げます。 (25分) 〔荒茶のでき上がり〕 広報じようほく
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