広報じょうほく No.417 1996(平成8)年 12月
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私の心に残る作品の中に 「破魔夫受く 起伏の多き 人の世に」 という、小野 草葉子先生の句が 小松寺にて句作 あります。 戦後は、すべてのことにおいて 今と違って荒れ果てた世の中でし た。 「せめて、わ ■ みんなで生涯学習 凸 学習紹介⑳ の喜びをもって .ふ1.点し.詐句会J、....】動.、..._′ 加倉井 正 雄 さらにその気持ちを強めて、年 よたは己く の初めの元旦に破魔矢をしかと手 にしたという意味です」 らいは、まっとうに生きたいとい う気持ちがこの句から感じとれま す。 と、高野 素十選者は評していま すように、私はこの句に魅力を感 じているのです。 1 入会の動機 凝縮されたこの17文字の中で、 季窟からくる詩情だけでなく、人 生観や物の見方、考え方を見い出 し、そこに喜びと感動とをおぼえ ること。そして、そういう俳句を 詠む人に魅力を感じました。 私もそうありたいと思い「ふれ あい俳句会」に入会しました。 2 「ふれあい俳句会」の運営 この会は、次の人々で運営して います。 ○冶導者 ○代表者 0会月数 ○活動日 小 野 草菓子先生 加倉井 正 雄 15名 月2回(半日と1日) 0活 動 公民館及び町内、県内 場 所 神社仏閣、城址、名所、 旧跡等 ○入会は、初心者でも歓迎します。 8 「ふれあい俳句会Lの学習活 動のあらまL 私たちの行っている「ふれあい 俳句会」の学習活動について紹介 しますと、まず、寺院、仏閣、史 跡などに吟行にでかけます。そこ で、会員は、思い思いに写生し、 一人7句を詠み、提出します。 それらの中から、各人がよいと ひこう 思う句を選び、代表者が披講しま す。 そのあとで、指導者の先生の選、 作句について指導を受けます。 指導の一例を挙げますと、 ○季語と表現の用い方 ○句会体の関連性 ○句から受けるリズム感 など細部にわたり、希導を受け ます。 4 今までの指導の中から これまでの指導の中で、特に心 にかけているものを掲げますと、 0細かいことまで見逃さずに写生 すること 0正しい日本語とリズム感を大切 にすること ○ものに深く親しみ、ものを見る 目を挙っこと ○句作したら、言葉を吟味して見 /\ 直すこと などです。 5 最近の作品から 「荒波の 真下にさわぐ 神の秋」 峰雪(正雄) この句作は、大洗神社に行った ときの写生です。 あの高台の神社に立ったとき、 季節は、まきしく秋。掃き清めら どとう れた神前真下は怒涛逆巻く太平洋。 荒波が寄せては返し、海鳥が数限 りなく飛びかっているその風景を 詠んだものです。 6 これからは だれかの言葉に「人生とは、た だ一度だけのこのせの中への招待 であるLというのがありますが、 その「一度だけの招待」を自分も 肝に銘じ、句作を通して、有意義 に学びながら生涯を送って行きた いと考えています。 × × × 粟生涯学習課では「まちづくり出 前講座」の受け付けを行っていま す。 また、生涯学習についてのお問 い合わせは、生涯学習課までご連 絡ください。 ℡288-3111(内線355) 広報じようほ<

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