広報じょうほく 臨時特集号 合併だより No.1 1996(平成8)年 7月
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■歴史的経過 水戸市と常北町とは古くからつ ながりがあり、江戸時代に入り、 陸路、水路の交通が発達し、常北 町石塚は水戸と宇都宮、笠間と骨 陸太田を結ぶ宿場町として栄えた。 都珂川を利用しての水運により生 活物資等の運搬が行われていた。 さらに、常北町域では茶の栽培 が盛んで、水戸藩の経済の一翼を 担ってきた。 明治時代に入り、明治22年に市 町村制の施行により、それぞれの 行政体に分かれ、大正15年には、 このような課題に対応していく ためには、今後さらに新たな都市 圏行政の展開が求められるわけで あるが、広域的な行政推進方策あ るいは事務処理方法として、現在 複数市町村による各種協議会の設 置や機関の共同設置、あるいは行 政事務の委託のほか、一部事務組 水戸市・常北町における 歴史的経過と広域行政 新たな都市圏行政 の展開方法 合さらには「広域連合制度」があ る。 このように新たな都市圏行政の 展開方法としては、様々な広域行 政の推進方法や事務処理方法が存 在するわけであり、現在実施して いる広域的な事務の共同処理方式 の実行性を高める検討を進めると ともに、水戸都市圏の状況等に対 する的確な認識のもとに、新たな 広域行政の展開にむけた取り組み も求められているところある。 ヽ 常磐線赤塚駅-石塚間を茨城鉄道 が開通し、その後昭和43年6月に は茨交茨鉄線石塚-大学前間が廃 止となるまで常北町と県都水戸市 を強く結びつけ、両市町の社会、 経済生活の発展に大きな役割を果 たした。 この間「町村合併促進法」に基 づ き、現水戸市域である飯富村、 山根村なども含めた形で、いろい ろな形で町村合併の気運が高まり、 昭和30年に骨北町が誕生したが、 この常北という町名は、古来、水 戸城の北にあったということで「 城北Lと呼ばれてきたが、常陸の 北にあるので、同音とし歴史的な ′.し\ 語音を残し改められたものである。 こわほか両市町のつながりは、 藤井川ダムの建設や、水農石塚分 校の開校など、両市町での一体的 な取り組みがなされた経緯があり、 水戸市と常北町は歴史的に深いつ ながりを有するものである。 ■広域行政 今日、両市町の間には地理的連 たん性や歴史的経過を反映し、数 々の広域行政が実施されていると ころである。 まず、一部事務組合事業として 水戸市、常北町は水戸地区隔艶病 舎組合、水戸地方広域市町村圏事 務組合に属し、共同で事務を処理 している。 また、事務委託として、水戸市 が常北町の救急事務及び消防事務 の委託を受け実施している。 さらに、都市圏行政として、水 戸地方広域市町村圏及び水戸地方 拠点都市地域に属している。 このほか、水戸市においては、 「水戸市土浦市競輪事務組合L、 「水戸地方農業共済事務組合」、 「大洗、旭、水戸環境衛生組合」 に属しており、常北町においては、 「城北地方広域事務組合に属して おり、し尿、ごみ処理事業を共同 で処理しているところである。 面積と人口 水戸市と常北町の人口と経済に かかわる基本的な指標を比較する と、面積は、水戸市が175・9 無常北町が52・36加であり、 総人口は、水戸市が246、35 0人、常北町は12、409人と いう状況である。∴表2) また、人口の推移をみてみると 水戸市が人口の伸びが鈍化傾向に あるのに対し、常北町では高い人 口の伸びを示している。(表3) 年齢階層別人口をみると、常北 町では老年人口比率が17・1%、 老齢化指数が甲1%となっており、 特に高い高齢化の傾向を示してい 人 口 と 経 済 ( 基 本 的 指 標 ) 永戸市 常北町 面 壕(k扉) 175.90 52.36 入 日(人) 246,350 12,409 人口密度(人/如) 1,400.5 237.0 一陛 常(せ帯) 91,519 3,633 せ帝当たり人月(人才世帯ト 2.7 3.4 ( 茨城県の人口と世帯(平成7年10月1日現在) (人,%)表3 人口の推移 表4 年齢階層別人口 る。(蓑4) 経済の面では、産業構造を反映 して、市町内の純生産及び市町民 所得はいずれも水戸市のほうが高 くなっている。 水 戸 南 常 北 町 人=至伸びや 九 日 昭和必年 182,細3;11.3 10,785 寧桝 207,200;13.3 10,粥9 感知5醸 225,亜6;8.8 10,719 昭和6¢卒 239,067;6.1 10,876 平成芸車 凱5,525;2.7 11,322 平成7車 飢6,350;0.3 12,亜9 水 戸 市 常 並 町 年少人目(0~14歳) 47,539(19.4) 2,053(18.1) 生産年齢人日(Ⅰ5一朗歳〉 170,658(阻5) 7,338(64.8) 老年入団凝硫以上) 25,約6(10.5) 1,931(17.1) 少人UXlOO) 54.5 94.1 国勢調査(平成2年10月1日現在) 国勢調査(各年10月1日現在) 広報じようほ<
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