広報じょうほく No.411 1996(平成8)年 6月
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-田所 下妻市に住んでいたころ、 知人の影響でボランティアをはじ めました。そういうことから、こ の町に越してきてからもボランテ ィアにかかわるようになったんで す。 -小原 私は、町の社会福祉協議 会で何年か前に出したお知らせを 回覧で見て、〝自分が人のために 役立つような何かをしてみたい〞 という思いから、社会福祉協議会 に連絡しました。 -田所 ボランティアをはじめ、 いろいろな研修会に出るようにな ってからは、他市町村の様子も聞 けるようになり、町の状況も資料 などでわかるようになりました。 ■ ■-■■■■_■-■■■-■ 田所さん(石塚) 活動ガ自分の支え になってきているという ■. 2「尋勉強にブくー≦一「 「尋こイク 一方で、町の福祉もみえてくると いうか、力の入れ具合がみえてく るように感じます。愛のモチーフ づくりに参加してみて思ったので すが、80歳前後の方でモチーフづ くりのため、古内から釆てくださ るのですが、適当な時間にバスが ないので家族の送迎が必要になっ てしまうのだそうです。やまゆり 荘のバスなどを曜日を決め、送迎 など〝足の確保〞として利用でき ないものか、という思いがありま すね。また、現在ボランティアを 大きくとらえてみたとき、一つ一 つが独立していて連携していない ように感じます。横のつながりが ないというか、点の状態で線につ ながっていかないんですね。点か ら線へ、そして面へと広がるよう な、ボランティアによるコミュニ ティづくりに向けられない難しさ があります。ボランティアの連絡 協議会などを整備するのが求めら れていると思います。そういう体 制が整ってくれば、時間、労力な ど一人でできない部分を協議会の 中で対応できるようになり、ニー ズを十分に活動に反映できるよう -小原さんは、家庭でもボランテ ィアの話をしているとお聞きした のですが。 -小原 私は家で仕事をしている 関係から、それ以外の中でボラン ティアをしています。自分を待っ ていてくれる方、顔を見合わせる と通じ合えるような気がする方な ど、その日あった出来事や感じた ことを食事のときの話顔にするの です。家族にも知ってもらうこと で、会話も増えますし、子どもの 方からも学校であったことや福祉 の話題が出てくることもあるんで すよ。子どもと話しをしていると、 「お母さん、生き生きしているね」 になるのではないでしょうか。も っと広く目を向けるような方向へ 行けば、在宅福祉の方へもボラン ティアを投入でき、充実してくる と思うのですが。 I小原 確かにその通りですね。 一人でできることは限られていて も、みんなでできる体制が整えば 範囲も広がり、内容も充実できま すね。 「おかあさん 生き生きしているね」 って言われるんです。たぶん、自 分を違った環境に置くことで新鮮 さが生まれ、今までになかった姿 が現れてくるからだと思うんです。 子どもも家庭以外の別の空気を吸 うことができるし、特養老人ホー ムのおむつづくりなど興味をもっ て手伝うようになりました。 その場にいて、触れてみないと わからないですね。結局、その人 のためというより、自分のために なっている。やっていなかったと きより、人の見方がかわってきて いるように思います。また、仲間 づくりにもなっています。一つの ことに対して同じ目的、目標をも っている。安心して話し合うこと 家庭でもボランティア の話題ガ取り上げられ るという小原さん (石塚) 3 広報じょうほく
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