広報じょうほく No.406 1996(平成8)年 1月
3/16

新春の町内を照らす初口の出 (1996年元日一・役場庁舎屋上から) ノ( 今年は子年です ねどし 今年は子年。昔は夜になると、ネズミが天井裏を走り回り、チュウチュウと 鳴く声が聞こえたりしたものです。最近は純粋な日本家屋が減ってきているた めか、家屋の構造が変わってきたからか、都会では天井裏を走り回ったり鳴い たりしているネズミは、少なくなってきたのではないでしょうか。 ネズミは、数も種類も多く、ほ乳類の約半数、1,700種を占めるといわれてい ます。しかも、ほぼ全世界に分布しています。ネズミ算という言葉もあるよう に、繁殖力がおう盛で、1回に20匹の子を生む種類もあります。 人間は、昔からネズミの書に悩まされています。野ネズミは農作物を荒らし、 牧草地の草の根を食べたりします。家ネズミは貯蔵食糧を食べ、ときには電線 やガス管をかじって人間を困らせたりします。また、下水道などの不衛生な場 所を通り道にするため、伝染病であるペストをもたらすこともあります。古代 アテネやローマ帝国が滅亡したのは、ネズミがもたらしたペストのためだとい う説もあります。一方、ネズミの仲間でも、ハムスターなどの種類は、実験動 物として医学の進歩には欠かせません。 身近な動物だけに、ことわざにもしばしば登場します。弱者でも追い詰めら きゅうそか れると、強者に逆襲するという意味の「窮鼠猫を噛む」や、前ぶれの騒ぎばかり 」bずみ り大きくて実際の結果は極めて小さいことの例えである「泰山鳴動して鼠一匹」 などは、よく知られています。「頭の黒い鼠」とは、頭髪の黒い人間をネズミ になぞらえて、物を盗む人のことです。「鼠の嫁入り」は、あれこれと選んで みても、結局は変わりばえしないところに落ち着くという例えです。 さて、子年は十二支のトップ。昨年は、天災や事件の多い暗い年でしたが、 今年は気分→新して、いい年になりますように。 3 広報じょうほく

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です