広報じょうほく No.404 1995(平成7)年 11月
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石塚東部地区のまちづくりを協 議検討していく組織として、平成 4年度に地元地権者による「石塚 東部地区まちづくり協議会」が結 成されました。このたび、地元権 利者による自主的な活動が展開さ れ、3年間の活動報告書が提出さ れましたので、その概要を報告し ざす。 1 過去3年間での具体的な事業 活動として、地区の現況を把握 するための現況測量の実施をは じめ、関係者説明会、アンケー ト調査などを実施し、具体的な まちづくりを検討しました。 その結果、総論としては都市 計画によるまちづくりを肯定し つつ、まちづくりの最良の手法 である区画整理事業において、 土地利用と換地と減歩の関係に ついての理解が不十分であるこ とが確認されました。 このことから、協議会としての 今後の課題として、 1 区画整理の減歩への不安が高 く、事業化への障壁となってい 石塚東部地区まちづくり協議会の 活動報告書が提出されました るので、軽減化への施策を考慮 すべきである。 2 個人ごとに土地の利活用が明 白になっていないが、住宅化よ りも地域発展への起爆剤として の施設の導入の希望が多い。 3 事業内容の理解は深まりつつ あるが、60%程度の意向では、 事業への稔意結集には相当な時 間が必要である。 4 町の経済活動に支障を生じて いる国道123号線の町内渋滞 現状について、その解決策とし てのバイパスを都市計画道路と して位置付け、区画整理から切 り離して早急に解決すべきとの 多くの要望を、協議会としても 無視することはできない。 他2項目の計6項目についてま とめられ、今後これらの課題解決 とまちづくりに一層まい進すると なっています。 まちづくりには、地域住民の方 の理解と取り組みが重要です。今 後もご協力をお願いするとともに、 協議会の自主的な活動を期待しま す。 投 稿 今回、国勢調査貞としてご協力 いただいた桧山 照男さん(田町 二の二)より、次のような投稿を いただきましたのでご紹介します。 心の時代の国勢調査(国勢調査 貞になって) 桧山 照男 「照男さんじゃないの、しばら くノと、物置から顔を出した幼な じみ。 早朝の訪問に、玄関に出てこら れたパジャマ姿に気品を感じさせ られた紳モ 「すみません。少し待ってくだ さいゾと、調査票を探し、おばあ さんの所から持ってきて渡してく れた小学生。 約束の日より1日早く訪ねても 「明日ではなかったかしら。.でも、 書いてありますゾと、素直に提出 してくださったお母さん 人なつっこい話に、つい、つら れて話しこんでしまったおかみさ んの家。 「ちょっと書き足すから、その 間、お茶をどうぞノと、お茶を観 めるだんなさん。 「10時のお茶を一緒にゾと、ナ シまでむいて出してくださった自 髪のご夫婦。 「まだ回るところがあるからピ と言うと、冷蔵庫の缶ジュースを 出された奥さん。 「約束の日は留守になるのでノ と、わざわざ拙宅に届けに釆てく ださったおばさん。 書き手の人柄がしのばれるきち んと善かれた文軍少しくずして 美しく書いた名前。良寛の書を思 わせる屈託のない書きぶり。 「大変ですね。ご苦労様ゾと、 どの家でもねぎらい言葉をかけて くださる心遣い。など、など。 山田恵諦が、ビジュアル版『般 若心経』に「極楽にいくのは、次 に生まれてきた時、苦労せずに皆 のためになる一つを身につけるた めである。5歳でピアノが弾ける 天オ少年も、極楽で教わったから 才能を発揮できるゾと書いている のを、私は読んだぼかりだった。 私が担当した調査区内の皆様の 前述のような心遣いも、また、前 生の極楽で身につけられたもので あろう。心の時代に生きるのにふ さわしい人々である。極端な言い 方をすれば、この調査区は極楽と はいかないが、浄土だといえると 思う。こうして私は、こころの勉 強をきせていただいた。 このように、今回、国勢調査員 として、明るく心地良く活動でき ′l\ た。それもひとえに、割り当てら れた調査区内の皆様方の、温かな ご協力・ご支援のおかげであり、 深く感謝している。 ありがとうございました。 国勢調査に ご協力ありがとうございました 広報じようほ<
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