広報じょうほく No.399 1995(平成7)年 6月
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編み物とわたしのかかわりのル ーツをたどるとき、それは「女性 の地域活動、生涯教育、子どもの 健全育成」をテーマとした、19 85年茨城県婦人海外派遣団31名 の一月として参加し、研修の機会 を得て、貴重な体験をしたことに 起因するといえます。 まず、視察で強く感じたことは カナダ、アメリカ合衆国とも病院 や老人ホームでの女性ボランティ アの人々のすばらしい活動ぶりで した。また、それを支援する州、 市議会に女性議員が4分の1を占 め、女性ならではのち密きが政治 に反映されていると思われるとこ ■ みんなで生涯学習 ■ 学習紹介⑪ ボランティアと編み物 一編み物を生涯の趣味として- 冨 永 トシイ ろでした。 教育の面では、生涯学習講座を 有する大学があり、学校教育にあ わせ各種講座が組まれており、そ れが、地域の人達に広く開放され ているとの説明がありました。日 本では、大学の一般向けの公開講 座がこれに類するものと思われま す。夜間コース、週末コース等特 に働く女性に受講し易いシステム になっていました。 65歳以上の方は、授業料が免除 される。これも大きな特色の一つ と思われました。(すべての職場 の定年制が65歳による。) 「老いも若きも本人の希望のコ ースで学べますピとの説明に驚く と共に生涯学習の盛んなことに感 心させられました。 市の中心に古い教会を改造した というセンターがありました。こ こでは、趣味を生かして制作する 工房があり、午前9暗から午後5 暗まで開放され、絵画、織り物、 木工、編み物、そして陶芸等思い 思いのことをして過ごせる場所で した。 ボランティアの協力により運営 されているという三のセンターは、 昼食なども市価の半値であり、利 用者も多く、常に定員を超える盛 況だそうです。「生涯、勉強です〕 と初老のセンター長さんの言葉が とても印象的でした。 ハードスケジュールのn日間で したが、無事研修が終えたとき、 〝地域にいかに貢献できるか〞と わたしなりに悩みました。 おりも折、ある会合で着用して いた手作りの衣服を見て 「このセーター自分で編んだの?ノ 「わたしにできるかしらゾ 「わたしも編んでみたいゾ これらの語りかけの言葉が、わ たしに編み物をすることを決断さ せてくれました。 これを契機に公民館、集落セン ターを巡り始めました。ひと目ひ と目、愛情こめて編むセーターは とても暖かく、自分のものはもち ろんのこと、子どもや孫からも注 文されるオパアナヤン。手編みの スーツを着用し、同窓会に出席し うらやましがられた人。はなやか なアクセントを編み込んだカーデ ィガンは、花見や旅行用にと夢は ふくらみ、次々に完成の喜びが大 きく広がっていきます。 ′t\ 時にはコミュニケーションの場 となり、食習慣や嫁姑の上手なつ きあい方の諸に花が咲き、仲間づ くりの深まりを感じます。 そして10年、多くの人とのすば らしい出会いがありました。 健康にも恵まれているのも、編 み物をする上で簡単な加減乗除を 使うことが頭の体操と槍先の運動 になり老化を抑え、おしゃペりが ストレスを解消する妙薬になって いるからだと思います。 この広がりが「愛のモチーフL づくりと輪が広がっていることに、 大きな感動をおばえています。 平均寿命が伸びた現在、生涯学 習はますます必要に迫られている と思います。いつでもどこでも場 所をとらずに楽しみながら、心の 栄養補給になる編み物をわたしの 生涯の趣味として学んでいきたい と願っています。 × × × ※ この編み物教室については、 町生涯学習推進室にお問い合わ せください。 ※ 生涯学習についてのお問い合 わせは、町生涯学習推進室まで ご連絡ください。 学習相談や各種学習情報の提 供も行っています。 ℡288-3111両線355) 広報じょうほ<

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