広報じょうほく No.397 1995(平成7)年 4月
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わが国は、今や平均寿命鋸歳と いう世界一の長寿国であり、きら に21世紀の当初には、4人に1人 が65歳以上という超高齢化社会に 到達することが予想されています。 このような長寿社会になっても生 涯にわたって「健康」で「健やかL に生活できることが私たちの願い であり、また、最大の喜びでもあ ります。 このような中で、壮年期の3大 成人病といわれている「全がん・、 心臓病、脳卒中」による死亡者が 増加しています。これらの疾病予 防のため、町民一人ひとりが『自 分の健康は自分で守る』という意 識を持ち、自ら健康管理を行うこ とが重要ですので、これらの実践 を仮すとともに各種検診をより充 実させ、早期発見、早期治療に努 めてまいります。 さらに、本年度から新たに、骨 粗しょう症検診を実施してまいり ます。また、国県の施策と相まっ て「高齢者保健福祉推進10ケ年戦 略」による環境の整備を進めるな ど、豊かで生きがいのある高齢化 社会の実現をめざし、保健、医療、 福祉の稔合的施策確立の実現に向 保」予防 けて、きめ細かな健康づくり施策 を積極的に展開してまいります。 なお、老人保健法に基づく健康 教育、健康相談、健康診杢、機能 回復訓練及び保健婦等による訪問 指導に積極的に取り組み、保健事 業の強化を図ります。 また、引き続き保健衛生関係の 年間行事を折り込んだ「健康カレ ンダーしを作成配布し、理解を深 めてまいります。 農業、農村を取り巻く環境は、 他産菓に比べその生産性、所得等 に著しい格差があるのに加え、貿 易の自由化、農業従事者の減少、 高齢化の進展など極めて厳しい情 勢下にあります。これらに対処す るためには、農業が地域の土地を 基盤とした産業である以上、地域 の特性に即した作物、品種の選定 を基本として経営規模や作業単位 の拡大、革新技術を駆使しての作 物栽培及び作業の効率化等により、 農林業の振興 活力と個性のある まちづ<り 生産性の向上を図ることが必要で す。さらには需要創造による農作 物の高付加価値化、自然環境を生 かした新たな地域営農の仕組みの 改善など、町農業の活性化首図る ことが最も重要です。 国は、「新しい食糧、農業農村 政策の方向」いわゆる新政策を公 表し、21世紀をにらんだ新しい農 政の基本となる考え方を示すとと もに、経営感覚に優れた効率的か つ安定的な農業経営体の育成と、 さらにはこのような経営体が生産 の相当部分を担うような農業構造 確立のため、農業経営基盤強化促 進法を制定しています。 ▲早期発見、早期治療(胃ガん検診) また、ガットウルグアイラウン ド農業全息を受け入れることトな り、この合意に伴う諸課題に的確 に対処するとともに、農業の将来 展望を切り開いていくためには、 構造政策及び地域政策について、 新政策の一層の具体化を図るとと もに、米の生産調整、管理など農 作物の価格政策についても方向性 を示して、新たな国際環境に積極 的に対応することが必要です。 新政策で提示された農業構造は、 地域の合意に基づき大規模な個人 経営体や組織経営体と、小規模な 兼業農家や高齢農家が、役割分担 により農地や労働力を有効に活用 し\地域全体としての農業生産力 の維持強化を図るものです。この ような中で、構造改革を踏まえ、 望ましい農業経営育成の指針とし て町基本構想を策定しましたので、 これに基づく認定農業者を認定し て、農地の利用集積による規模拡 大、生産方式及び経営管理の合理 化等、意欲のある農業経営の支援 をしてまいります。 生産振興を図っている梅の里づ くりにつきましては、引き続き関 係機関の協力を得ながら、苗木の 助成及び栽培指導を行い、生産組 織の育成に努めてまいります。 また、特産品である茶の生産に つきましても、霜害対策である防 ′l\ 霜ファンの設置について助成し、 生産性及び技術の向上を図ってま いります。 さらに、需要動向調査でも、消 費者ニーズの高いバラを町の奨励 品目として温室栽培の振興を図る ため、栽培技術、資金運営など関 係機関の協力を得ながら生産者の 育成に努めてまいります。 ■消費者二-ズの高いパラ を町の奨励品目へ また、農地の基盤整備について は、未整備の農道、溜池及び用排 水路の整備を進めながら、農地の 効率化を図るとともに、本年度か ら農免道路についても調査計画を 行い、生産流通における道路網の 整備を進めてまいります。 生活環境の整備のための農業集 落排水事業につきましては、青山 広報じょうほ<

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