広報じょうほく No.397 1995(平成7)年 4月
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地域福祉 町民の生活の場としての地域社 会は、人生80年の時代にふさわし 本年は、町民参加のもとに策定した常北町第3次総合 計画「サンエスプラン常北」の中間年次であり、この計 画を基本として、町民が真に求めるもの、そして町民一 人ひとりが其の豊かさを実感できるまちづくりに各般の 施策を推進してまいります。 その主な施策について申し上げます。 生きがいとやすらぎ のあるまちづ<り く、『誰もが生きがいを持って、 住み慣れた地域で安心して暮らせ る社会』であり、町民意識の面で も、福祉活動に参加する人々が増 、え、高齢者等を地域で支えていこ うという福祉意識が芽生えてきて 常北町長 阿久津 勝紀 人口の高齢化、家族形態の変化 などにより、ねたきり老人や、ひ とり暮らし老人等、社会的に援助 を必要とする方々が増加すること います。 今後、質の高い温かみのある福 祉サービスを安定的に供給してい くためには、ボランティアなど幅 広い人材の養成と確保が重要です ので、社会福祉協議会と一体とな って、人づくりに努めていきたい と思います。 現在、福祉のボランティアグル ープは、9グループありますが、 今後もこれらのボランティアグル ープの援助と住民福祉意識の高揚 を図ってまいります。 高齢 ー蕎祉 ▲民間福祉活動の拠点となる社会福祉協議会 の事務局 が予想されます。また、これらを 介護する人の高齢化が問題になっ ています。 こうした中で、ハンデのある人 も地域社会の一員として尊重され ながら、住み慣れた地域社会で安 心して生活していくことができる 社会を築いていくことが必要であ り、これら在宅の要援護者とその 家族に対する支援を含め、在宅福 祉サービスの充実を因ってまいり ます。 町では、平成4年度から、在宅 福祉ネットワーク事業である地域 ケアシステム推進事業を実施して まいりましたが、今後も、福祉、 保健、医療との連携による地域社 会全体で支えていくシステムの構 築をめざして一層努力してまいり ます。 また、地域における民間福祉活 動の拠点となる社会福祉協議会に 対しても、体制づくりや活動の活 発化を図るため、引き続き一層の 支援をしてまいります。 現在、町内に民間法人により、 特別養護老人ホーム等の施設の設 置が計画されています。その中に 老人デイサービス、ショートステ イ事業及び24時間体制で相談を受 けられる在宅介護支援センターの 整備が含まれています。これらは、 今後の在宅福祉サービス事業の垂 児童福祉 近年の出生率の著しい低下は、 将来への影響などについて、社会 的にも大きく注目きれているとこ ろです。出生率の低下は、子供同 士のふれあう機会が減少し、その 結果、児童が様々な人間関係の中 で多様な価値観の存在を学ぶ機会 や、社会性を身につける機会が少 なくなり、子供のたくましく健や かな成長に大きな影響を与えるこ とが指摘されています。 また、子供と家庭を取り巻く環 境の変化に伴い、家庭や地域社会 の児童養育機能の低下が懸念され ますので、引き続き「高齢者と子 供のふれあい事業」を実施してま いります。 さらに、女性就労者の増加に対 応して、対象者の多い石塚小学校 の低学年児童を対象に、放課後の 児童対策事業を新たに実施してま いります。 また、引き続き季節保育所を開 設するほか、民間保育園に対して も助成をし、児童の健全育成に努 めてまいります。 要な拠点として位置づけられるも のですので、これに対し財政支援 をしてまいります。 広報じょうほく
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