広報じょうほく No.396 1995(平成7)年 3月
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今回の阪神大震災では、家 具転倒防止策や被害にあたっ ての備えが不十分であったた めに、被害をさらに大きくし たと言われています。 家庭での地震対策をチェッ クしてみましょう。 ■建物が建っている地盤の状 態を知っているか 軟弱な地盤は建物の被害を 大きくします。家の建ってい る場所の状況を知ることは、 的確な避難行動の据針となり ます。 ■建物の状態を知っているか 家の倒壊に見舞われないた めに、わが家の健康診断を行 いたいものです。老朽化した 建物などは、早めに補強処置 などをとりましょう。 ■ブロック塀・石塀の状態を 知っているか 地震災害で目立つのがプロ ッタ塀の倒壊による負傷です。 規格に合っていなかったり老 朽化したものは、修理・補強 家厨て久地漂 をチェックしよう や生け垣に変えるなどの対策 をとりましょう。 ■火を出さない環境づくりを しているか 地震で恐いのは火災です。 日ごろから火器器具の点検・ 整備をしておくなどの、家か ら火を出さない環境づくりに 心がけましょう。 ■可燃物やプロパンガスボン ベの安全を確保しているか 石油やベンジンなどの可燃 物の安全管理・正しい取扱い に心がけましょう。プロパン ガスボンベの転倒防止策も忘 れずに。 ●家具なとの転倒防止策をし ているか 家具や大型家電製品などの 転倒や移動、装飾品をどの落 下防止策を行い、家の中から 危険の追放を。 ■非常・消火用晶の用意をし ている もしものときの非常持出品、 家族が最低3日間は自足でき る食料品や水、燃料などの確 保、消火器や消火水の用意を しておきましょう。 ■家庭の防災会議を開いてい るか 避難場所や避難経路の確認 や家族の役割分担など、防災 についての事前の話し合いが、 もしものときに安全を約束し てくれます。 ■地域活動に積極的に参加し ているか 地域や隣近所の助け合いが なければ、大災害を乗り切る ことはできません。自主防災 活動などの防災訓練には積極 的に参加しましょう。 ■防災知識の習得に努めてい るか もしものとき、迅速・的確 な行動をとれるように、日ご ろから防災に関する正しい知 識を身につけておくことが大 切です。 どんなに日ごろ冷静でも、 非常時には動揺してしまうも の。落ちついて行動がとれる ように、「いざというときの 行動」を頭にたたき込んでお きましょう。 地震から 身を守るには ○まず身の安全を ケガをしたら火の始末や避 難行動に支障が生じます。家 具顆などの転倒・移動防止策 をしておくことが肝心です。 ○すばやく火の始末 ふだんから習慣づけておく ことが大切です。火元付近に 燃えやすいものは置かないよ うにしましょう。 ○戸を開けて出口を確保 とくにマンションなどの中 高層住宅では、出口の確保が 重要です。逃げ口を失ったら 避難ができません。 ○火が出たらすぐ消火 もし火災が発生しても、天 井に燃え移る前ならあわてる ことはありません。消火用具 の用意は忘れずに。 ○あわてて外に飛び出さない 屋内のほうが安全なことが 多いです。身の安全と火の始 末を図ったうえでしばらく様 子を見ましょう。 ○狭い路地やブロック塀には 近づかない 屋外にいたら、ビルや公園 などに避難しましょう。落下 物やブロック塀の倒壊の危険 地域には近寄らないこと。 ○山崩れ、がけ崩れ、津波に 注意 ここではありませんが、日 本海中部地震では津波が大災 害を招きました。居住地の自 然環境をよく知っておくこと が、二次災害防止には大切で す。 ○避難は徒歩で 避難先までは複数の経路が 必要。むやみに避難せず、消 防団などの指示でまとまって (集団で)行動しましょう。 ○協力し合って応急救護 多数の負傷者が出れば、病 院などの手当にも限界があり ます。地域ぐるみでの応急救 護の体制づくりが大切です。 ○正しい情報を聞く 事実は一つ。ラジオや町、 消防団などからの正しい情報 をつかみ、的確な行動をとり ・ましょ、つ 広報じょうほく

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