広報じょうほく No.394 1995(平成7)年 1月
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昨年12月ほ日に、コミュニ ティセンター常北ホールに於 いて開催された演奏会は、出 演者数合唱158名、オーケ ストラ106名、計264名 という、おそらく常北町始っ て以来と思われる大演奏会で した。 しかも、ただ人月が多いと いうだけでなく、拍揮者岡田 ■ みんなで生涯学習 学習紹介⑱ ■ ベートーヴェン 「第九交響曲」演奏会に寄せて 青木由之介(春園) 宏之先生(常北中教諭) の音 楽性豊かな的確なタクトによ って、オーケストラも合唱も 実に見事な演奏で、合唱に参 加した私は、長年の音楽生活 の中でこれ程感動したことは 今までl度もありません。 一昨年12月に、山崎洋一「常 北第九を歌う会」会長からこ のお話を聞かされた時、私は、 思わず先生の顔を見上げて 「第九をですか?Lと、容易 ではないこの大事業の成功を 案じました。 2月から、高屋亮子先生(声 楽家・合唱指導者)の御指導 の下で、懸命な練習が始った が、メンバーの集まりは、女 性は数十名もありよかったが、 男性陣は案じていたとおり、 テノール・バスを合わせてわ ずか数名でした。 それからの山崎先生は、合 嶋メンバーの市村英弘さんの とっ 協力を得て、毎日のように東 部きれました。その人集 めを陰ながら見ていても、私 には何も出来ず、コミセンで の練習のたびに「今夜は何人 来るだろうか」と心配しなが ら、それでも「練習だけは」 むち と老骨に鞭打ちつつ、ドイツ 語の仮名振り楽譜を見ながら 廻らぬ舌で懸命に練習を続け ました。 それから10ヵ月、いよいよ 当日朝になって、コミセンに ぎーつてん 入った私は仰天しました。あ の広いフロアは早くも超満員 なのです。それは聴衆ではな く、合唱に出演する人達だっ たのです。「こんなに大勢で は、ステージに上りきれない のでは?」と、私はまた心配 しました。 きゆう しかし、その心配も妃憂に 終わり、満員の客席からの大 きな柏手に送られ「第九交響 曲演奏会Lは大成功裡に暮を 閉じました。 これも、近隣市町村の皆様 方による御協力のお陰で出来 たことであり、特に、小学生 ′ ′ \ も数多く参加された水戸ジュ ニアオーケストラの見事な演 奏は、プロの大人の演奏を研 ふつ 彿させるものがあり、子供達 の無限の可能性を見せつけら れた思いでした。 それにつけても、この大事 業を幾多の困難を乗り超えて 成し遂げられた山崎会長の、 幅広い人脈と卓越したリーダ ーシップ、また、この事業を 全面的にバックアップしてい ただいた町当局、コミセン当 局に心からの敬意と貴著の言 葉を捧げ、その御努力に厚く 御礼を申し上げるものです。 終わりに、このような町の 文化的行事には、次の時代を 背負う中学生や高校生を始め 多くの若い人達に是非参加し て戴き、町の主体性の下に、 新しい町づくりの一環として 今年も開催できますよう、切 にお願いいたす次第です。 × × × ☆ 生涯学習については、町 生涯学習推進室までお問い 合わせください。 ℡88〜3111 内線355 広報じょうほく
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