広報じょうほく No.394 1995(平成7)年 1月
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対話と町民参加の まちづくりの推進を 常北町長 阿久津 勝 】■■一■一■■■■■ 昭 今年は亥年です いどしえと 今年は亥年一十二支の貴後の干支です。 十二の方角を示す十二支それぞれに動物を当 てたのは中国ですから、中国でも当然同じ亥 年です。しかし、おもしろいことに、中国で はカレンダーなどにかかれる絵は、イノシシ ではなくブタの絵を見かけます。イノシシは ブタの先祖ですから、同じようなことなので しょうか。 さて、イノシシは、日本では北海道、東北、 北陸の一部を除いた広い範囲に分布していま す。奄美大島や沖縄などには、琉球イノシシ と呼ばれている小型のものが生息しています。 いくび 猪首という言葉があるように、イノシシは 首が短い独特の体形をしています。主i窟(口 先、口元)が長く、その先に円盤状の義弘ゞ あります。首から背にかけての剛毛は怒ると 立つので、怒り毛と呼ばれます。雑食で、キ ノコやタケノコなどの植物を食べますし、ヘ ビやカエル、ミミズなどの動物も食べます。 イノシシは夜間に食を求めて人里に現れ、 栗や芋、稲などを食べてしまいます。芋は鼻 鏡を巧みに使って掘り起こし、栗はきばで穴 を開けて食べます。また、“ぬたを打つ≠ と いって、体に泥を塗る習性があるので、たん ぼを荒らすこともしばしばです。このため、 人間はイノシシを害獣とし、畑やたんぽに垣 などをめぐらし、イノシシの侵入を防ぎます。 人間は、昔からイノシシをさまざまに利用 してきました。肉は獣肉を食べることを忌避 していた時代から、“山くじら≠ と呼んで食 べてきました。毛はブラシに、歯は印材に、 胃液はマムシにかまれたときに使ったといい ます。皮は靴用に使われましたが、それは怒 り毛で縫ったようですち▲とつ イノシシといえば、猪突猛進という言葉を 連想します。でも、いまはゆとりの時代です。 暮らしにメリハリをつけ、猪突猛進をしたら、 ゆっくり休むようにしたいものですね。 ′l\ 常北町民の皆様、明けまし ておめでとうございます。 輝かしい平成7年の新春を 迎、え、皆様のご健勝を心から お慶び申し上げます。 昨年8月、皆様の暖かいご 支持を頂き第12代常北町長に 就任して町政を担当して以来、 1清潔、公平、公正」を基本 理念として、町の発展と12、 300有余の町民の皆様の幸 せを念頭に「対話と町民一体 となったまちづくり」の推進 に誠心誠意努力してまいりま した。 幸い、議会をはじめ町民各 位の深いご理解とご協力によ り平成6年度継承した道路網 の整備、上水道事業、流域下 水道事業、農業集落排水事業 等をはじめとする各種の事業 も計画通り順調に執行でき、 町勢も着実に伸展しておりま すことはまことに喜ばしい限 りであります。しかし、町民 の皆様の生活の安定と福祉の 向上をはかるには、なお解決 すべき課題が山積しておりま す。いま、年頭にあたり、心 を新たにこれらの問題に積極 ( 的に取り組み町民の皆様の負 託にこたえる決意であります。 本年は、常北町誕生40周年 の記念すべき年であります。 景気の低迷が続く中、国、地 方自治体ともに厳しい財政事 情でありますがこのような時 えいち こそ叡智をしぼりあらゆる困 難を克服して財源の確保に努 めながら、さらに一段と町勢 の飛躍を求め、本町の優れた 環境と文化に恵まれた地域の 特性を生かし、自然との調和 のとれたまちづくりを目指し、 生活環境の整備を最優先に、 広報じょうほく

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