広報じょうほく No.387 1994(平成6)年 6月
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私は、自分で言うのもおこ がましいのですが、学習欲は けっこう旺盛だと思っていま す。だが、同じ内容を長く続 けて努力することが苦手であ り、さらに学んだことをすぐ 忘れてしまうという悩みをも っています。でも、長続きし なくてもよい、すぐ忘れてし まってもよい、自分で学んで ■親鸞ゆかりの地を訪ねて わたしの気まぐれ学習 片 見 博 みたいと思ったことを楽しく できれば、それで良いのでは ないかと開き直っています。 退職後、四季折々庭にいろ いろな小鳥が来るのに気づき、 名前を覚えたくなり、芸文セ ンターの野鳥講座に入りまし た。各地での探鳥会にも参加 したりして、どうやら庭で見 かける鳥の名や特徴・習性な どわかるようになりました。 名前を知っただけでも、野鳥 へのいとしさの度合いが違っ てきました。それでも、せっ かく色づいた梅もどきの実を ひよどり 鶴がついばみに来ると、つい 追い払ったりしてしまいます。 愛鳥家に言わせると、それは 心がせまい表れだそうです。 みんなで生涯学習 学習紹介⑲ 次に、私は少しでも豊かな しふらんしょうにん 心を養おうと、親鸞聖人の教 えを学ぶことにしました。「茨 城親鸞の会Lに入ったり別の 講座にも出て聴講をつづけま した。県内外の親鸞ゆかりの 寺の巡拝にも加わりました。 hし たんにしょう 「歎異抄」では心の安らぎを 味わいましたが、今なお豊か どっげんぜん さは育っていません。道元禅 師を学んで坐禅などしてみま したが、凡夫のままです。 娘の義父の実家は旧家らし く、多少蔀裏都があり、その 一部を持参し私に判読を求め に釆ました。勉強したことの ない私には、なんとしても読 めません。せっかくの機会な ので、意を決し自分で古文書 を学習することにし、さっそ く藩座に入りました。あつか ましくも講座の先生や先輩に、 頼まれた古文書の読解の個人 この学習絶介コーナーで圧 それぞれの分野で生涯学習に 活躍されている方々やクラブ 等を紹介しています。今回は 町民講師の片見博さんから 「私の生涯学習」ということ で原稿をいただきました。 生涯学習については生涯学 習推進室までお問い合わせく ださい。 ℡88-3111 内線355 指導も受けました。目的を達 したので初級程度で講座はや めましたが、古文書はその当 時の世相・おきて・生活の様 子がわかり面白く学びました。 このほかに「常陸風土記」 てんこく 「水戸藩の歴史L 「簑刻」な どを学びましたが、ただ楽し く出席しただけで身についた ものはありません。 今後、更に老いを重ねてい くわけですが、生きがいある 日々を送れるよう努めるつも りです。金婚式を迎えるまで に、妻との合同句歌集を作る ことを考えている昨今です。 ( * * 種村目無し観音と竜答院 のり ものの芽の法の庭ゆゑ愚のま まに 園 部 登美子 まきてんかすふ 牧の天霞たなびきつつ暮るる 加倉井 峰 雪 きろ やっのぴきう 帰路につくとき夕野火の左右 にあり 丹 下 はつ江 びてもなし 所あたこ犠代子 まがい空 磨崖仏ほこらの辺り苔青む 閲 ち 江 めなLぶつせり 日無仏芹の水音聞き在す 余よ目め 寒 と 泉窒 小 し ほ 野 と も 桐 原 桂 花 べにつばき 紅梅かがやき神にある威かな 宇 野 英一 はるつこぶLき 神の庭春雷げ辛夷咲きにけり 先 崎 つとむ ふくじゆそう Lまい ごと よ そ 福寿草姉妹の如く寄り添ふて 川 又 文 江 鶴野敢かに舞ひし神の庭 大 畑 とみ子 のにつる大き声 井 坂 光 夫 や 試し 歩は と 尾 又 由利女 ある もそぞろ歩きと けにある 草菓子 ふれあい俳句

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