広報じょうほく No.387 1994(平成6)年 6月
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補導人員の推移(刑法犯少年) ●年齢別にみた補導人員 補導された子どもを年齢別 でみると、次に挙げるグラフ のようになります。 15歳が3万1千620人と 最も多く、次いで16歳、14歳 という順になっています。た だ最近では、補導された子ど ものうち、低・中年齢層の割 ●補導人員の推移 平成5年中に補導された子 ども(交通事故による業務上 過失致死傷を除く刑法犯少年) は、前年と比べて0・6%減 の13万3千132人。この 数は、大人を含めたすべての 検挙人月の44・7%に当た ります。 非行の現状と傾向 年 補導人月 昭和58年 平成元年 196,783人 165,053 平成2年 154,168 平成3年 149,663 平成4年 133,882 平成5年 133,132 7月は 〝社会を明る<する運動必 用闇 ●非行内容の変化 一口に非行といっても、そ の内容はさまざまです。子ど もの起こした犯罪を罪種別に 大別すると、次の4つに分け ることができます。 ・窃盗犯(侵入盗、万引き、 オートバイ盗、自転車盗な ど) ・凶悪犯(殺人、強盗、放火、 強姦) ・粗暴犯(凶器準備集合、暴 行、傷害、脅迫、恐喝) 合は減っていて、18歳、19歳 といった高年齢層の割合が増 える傾向にあります。 年齢別補導人員(刑法犯少年) 19歳(8.0% 1臓(1壬. ( ・そのほか(放置自転車を無 断で使ったりする占有離脱 物横領など) 以上の4つを、さらに細分 化してみたものが次に挙げる 衰で、それぞれの数字(人) は、平成5年中のデータです。 この中で特徴的なのが、全体 的七は減少傾向にあるのに、 人を死に至らしめる犯罪のう ち、傷害致死が倍以上増えて いることです。また、金銭や 品物を狙った強盗や恐喝、万 引きも増えています。 引(2l.柑2) -トバイ盗(23,305) ・船軸・脚){完買主盲i;ヲ;ヱ。) 自 転車盗(16,372) 人(75) 盗(7tさ) 火(84) 姦(272) の ほ か(10,431) 単位:人 太字は、平成4年 中と比べて増加し ているものを示し ています。 ●凶悪犯(1.144) 蕃準備集合(2胡:) 帝(1,929) 書(8,Om) ち■害致死(127) 迫(71) 喝(l.釘l) ●粗暴犯(14,989 ●そのほか(31,372)うち占有離脱物頓領(27,181) 一般に、非行には原因(背 景)があるといわれます。そ れは、親への反発であったり、 社会(学校)や家庭で自分の 立場が見いだせないことで あったり、また、受験スト レスであったり……。これら が何かで解消できればよいの ですが、解消できずに内にこ もった場合、はけ口として非 行にはしるケースが多いので す。ですから、子どもが非行 にはしる直前の心の状態を親 がしっかりキャッチし、建前 ではなく愛情をもって話し合 い、子どもの悩みやストレス を解消する努力をすることが 非行の防止につながります。 また、次のような非行の前兆 ともいえる生活態度の変化に も気をつけたいものです。 ○言葉遣い (言葉が乱暴にな ったなど) ○生活習慣〈帰宅時間の遅れ など) 非行の前兆と防止 ふれあいと対話ガ築 ○服装や持ち物(アクセサリ ーも含む) ○交遊関係 一方、ふだんから子どもに 社会のルールを教えることや、 何でも話しやすい雰囲気を家 庭のなかにつくっておくこと も大切です。家族の愛情が、 揺れ動く子どもの心を支え、 非行を防止するのです。 また、少年の非行防止と更 生の援助のため、地域住民の 理解と参加を求めることが大 切になってきます。 非行など、子どもに関する 悩みがあるときは、警察の少 年相談窓口かヤングニアレホ ン・コーナー(℡31-09 00)、町の保護司や青少年相 談月に相談してみましょう。 《常北町社会を明るくする運 動実施委月会〉 而輔捌
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