広報じょうほく No.386 1994(平成6)年 5月
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■豊かな自然と風土に抱か れた常北呵に生きる全て の高齢者ガ、安心して生 活することのできる地域 社会の形成と施策の展開 ガ望まれています ノノ一11 この計画の内容を要約して お知らせします。 計画の策定にあたり、平成 4年8月から9月にかけて高 齢者基礎調査を実施しました。 対象者は、ねたきり、虚弱、 痴呆性、ひとり暮らし老人及 び一般の高齢者(抽出)等の 186人で、高齢者の状況、 介護者の状況、保健福祉サー ビスの利用度、周知度、希望 度等の調査を行いました。こ の調査の集計結果も載せてあ り、この調査結果をもとに策 定作業を進めてきました。こ の中で「将来自分が介護が必 要になったときの考え方」に 対する問いに、9割近くが「家 で家族を中心とした介護を受 けたい」と答えています。 高齢化率は 20%に 常北町における満65歳以上 の人口割合は、平成4年4月 現在で18・0%で県平均の 12・6%より高い状況にあ り、高齢化が進んでいます。 平成12年には、総人口16、 500人のうち高齢者は3、 299人で、高齢化率は20・ 0%になると予測しています。 一方介護の必要性が高くな る75歳以上の「後期高齢者」 は、l、492人で、9%に なると見込んでいます。今後 ねたきりや痴呆性老人など援 助を要するお年寄りの数も増 加していくと予想されます。 「在宅福祉」を 基本に 現在行われている保健福祉 サービスとしては、ホームヘ ルプサービスです。これは社 会福祉協議会に委託し実施し ているもので、身体介護、家 事援助業務を行い、身体介護 は主にねたきり老人への訪問 入浴サービスです。次にショ ートステイ(老人短期保護事 業)で近隣の老人ホームに委 託し実施しています。そのほ かに、ねたきり老人日常生活 用具給付等事業、ねたきり、 痴呆性老人介護慰労金支給、 地域ケアシステム推進事業、 ひとり暮らし老人給食サービ ( ス、介護者研修等の在宅福祉 サービスを実施しています。 又、健康教育、健康相談、健 康診杢、ねたきり老人に対し ての訪問蒋導、さらに平成4 年度から機能回復訓練等の老 人保健サービスを実施してい ます。 今後さらに核家族化の進展、 単身世帯の増加や、女性の社 会進出が進むものと予測し、 保健福祉サービスを必要とす る「要援護老人」を「ねたき り」 「痴呆性」 「虚弱」 「ひ とり暮らし」 の4つに分類し、 サービス提供の目標量を推計 しています。 在宅サービスの充実を図り 又、サービス提供体制の拠点 としてデイサービスセンター、 在宅介護支援センター、保健 センター等の整備を図る必要 があり将来の目標年次におけ るサービス必要量を充実する ためにはホームヘルパー、保 健婦等の人材確保に努力する ことが必要となっています。 これからの高齢者福祉対策 は、保健、医療、福祉の連携 が必要であり、高齢者サービ スチームの活用、社会福祉協 議会の行っている各種事業、 ボランティア団体等の活動は 在宅福祉サービスにとってま すます重要になっていくもの と思われます。 住みなれた地域で、高齢者 が生きがいを持ち充実した生 活を送るためには、豊かな知 識・経験を生かして活躍でき る機会が必要であるとし、老 人クラブの育成と支援、ボラ ンティアの育成強化、生涯学 習の推進、スポーツレクリエ ーションの振且ハ等があります。 又、社会福祉基金の有効活用 を進めていきます。 この計画は、「在宅福祉」 を基本に、人生80年時代を迎 、え、お年寄りが明るく快適な 環境の中でともに助け合い、 協力して暮らしていけるよう な「福祉の町」づくりを目指 しています。町民のみなさん の、ご理解と積極的な参加、 協力をお願いいたします。 ¶ 肌㍑Jで登竜 - 一打 ・-
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