広報じょうほく No.385 1994(平成6)年 4月
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児童福祉 核家族化の進行、働く女性 の増加などの社会情勢の変化 は、児童と家庭を取り巻く環 境にも少なからず影響を及ぼ し、児童の質的変化をもたら しています。 特に、都市化の進展に伴い 地域共同意識の希薄化など、 地域ぐるみでの児童の健全育 成推進の必要性が高まってい ます。 このような中で、児童がお 年寄りなど、地域の人々とふ れあう、「高齢者と子どもの ふれあい事業」を実施し、こ れらにより世代間の交流を図 り児童の健全育成と高齢者の 生きがいを高めてまいります。 又、引き続き季節保育所を開 設すると共に、民間保育園に ついても助成をし、児童の健 全育成を図ってまいります。 保健予防 町民が健康で生きがいをも ち、安心して生涯を過ごせる ような、明るい活力ある長寿 社会を実現することが課題と なっています。 昨今、医療技術のめざまし い進歩によって、人生80年時 代を迎えていますが、依然と して3大成人病といわれてい る「がん、心臓病、脳卒中L による死亡者が増加しており ます。これらの疾病予防には 早期発見、早期治療が重要で あります。特に「がん」は、 年々増加の傾向にありますの で、モデル地区検診を重視す ると共に、各種の検診事業を 充実させ、検診率の向上と早 期発見に努めてまいります。 又、予防対策として、老人 保健法に基づく健康教育、健 康相談、健康診査、機能訓練 及び訪問指導、更には婦人の 健康づくり事業に積極的に取 組み、保健施設事業の強化を 図ってまいると共に、引き続 き健康カレンダーの作成をい たします。 我が国は、世界に例を見な い速さで、人口の高齢化が進 んでおり、西暦2020年に は65歳以上の人口が4人に1 人という超高齢化社会が到来 するとされております。 このような中で、高齢者の 農林業の振興 昨年は、全国的な冷夏、長 雨等により、農作物が著しい 被害を受け、特に水稲の作況 は最悪の低水準となりました。 このため、米の需給事情は厳 しいものとなり、異例の緊急 輸入が行われ、更に昨年12月 には、7年もの間交渉が継続 されてきたガットウルグアイ 活力と個性のある まちつ<り 疾病に対する不安を排除する ため、「高齢者保健福祉推進 10カ年戦略(ゴールドプラン)」 による保健福祉の環境の整備 を、国県の施策と相まって進 めてまいります。更に、増加 しっつある藩たきり老人や痴 呆性老人の対策についても、 社会福祉協議会をはじめ、関 係機関との連携を図りながら、 包括医療の実現に向けてきめ 細かな施策を展開してまいり ます。 ラウンド交渉が、農業分野を 含み実質的に終了し、米につ いては、ミニアムアクセス (最低必要量)を受け入れ、 米以外の農作物については、 関税化による輸入で合意され ました。 このように国際化の進展す る中で、農業を取り巻く情勢 は、農作物の輸入自由化問題 や担い手の減少、又、政治そ のものに対する不信感等、種 々の問題を抱え、かつてない 大きな転換期、変革期を迎え ております。 農業が、労働時間や所得に ついて、他産業並みの水準を 確保し、職業として選択し得 る魅力と、やりがいのあるも のとしていくためには、農業 が地域の土地を基盤とした産 業である以上、地域の特性に 即した作物、品種の選定を基 本とし、黄争力のある高付加 価値及び低コスト生産経営の 確立が肝要であります。特に、 土地利用型農業においては、 意欲ある担い手の農地の利用 集積による規模拡大が不可欠 であります。 このような状況を踏ま、え、 生産体質の強化、地域活力の 確保と振興、更には経営的感 知からの農業公社設立推進の ための調査研究を引き続き行 ってまいります。 又、基盤整備についても、 東部土地改良区の再基盤整備 調査及び飯富、岩根、那珂西 土地改良区の畑地基盤整備の ための測量調査を実施してま いります。 更に、農道、溜池、用排水 広報じょうほ<
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