広報じょうほく No.373 1993(平成5)年 4月
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農業を取り巻く内外の情勢 は、ウルグアイラウンドに見 られる市場開放の圧力や減反、 農産物の価格の低迷、産地間 競争の激化など、農業者にと っては、ますます厳しいもの があります。更に、これに加 、え、農業者の高齢化と後継者 不足により、危機的状態であ ることも事実であります。 こうした中で、農業の発展 と農家の安定経営のための施 策の展開は、行政の今日的重 要な課題であります。 本町の農業は、土地改良事 業による基盤整備は進んでお りますが、経営規模が小さい ことから農業経営は、一段と 厳しいものとなっているのが 現状であります。今後は、地 域の特色を活かした取組みを 稔合的に推進し、生産性を高 活力 と 個性 め、経営の安定化を図ること が大切であります。このよう な状況を踏ま、え、再基盤整備 を考慮した規模拡大、生産体 質の強化、地域の活力確保と 振興を図ると共に経営的感知 からも、農業公社(第三セク ター) の設立へ向けての調査、 研究を図ってまいります。ま た、豊かなむらづくり事業に より、ふれあいの里内に物産 資料館の建設を考えておりま す。更に、農道整備、滑池整 備、用排水路整備等を進めな がら農地の効率化を推進して まいります。 また、梅の里づくり事業に つ.いては、引き続き関係機関 の協力を得ながら増植と栽培 指導を図り生産組織の育成に 努めてまいります。 水田農業については、水田 営農の活性化を図るため、本 年度より水田営農活性化対策 事業として、米づくりと転作 を組み合わせた生産性の高い 水田経営を目指し、これを推 進してまいります。更に本年 度の転作目標は122haで、 昨年度より4ha緩和されまし たので、農家の理解と協力を 得て目標達成に努めるととも に、引き続きブロックローテ ーション地区の拡大と集団転 作組合の育成に努めてまいり ます。 また、農業近代化資金利子 補給、農薬空中散布等につい ても、引き続き実施してまい ります。 牛肉が自由化になり3年に なりますが、国内の肉牛生産 価格は、比較的安定していま す。しかし、今後も、これら 自由化に対応するには、畜産 農家の基盤強化が不可欠であ り、これには、増頭を図る必 要があります。 そのため、引き続き牛舎の 新築、増築に対して助成を行 い生産意欲を高めるとともに、 肉用子牛の生産に取り組んで まいります。更に、肉用牛特 別導入事業についても、引き 農業の現状を踏ま、え、後継 者対策は重要でありますが■、 農業分野のみでは解決は極め て困難な状況であります。 更に、関係団体及び結婚相 談月などの協力のもと後継者 の育成に一層努めてまいりま す。また、引き続き後継者ク ラブの育成強化に努めてまい ります。 農業後継者 続き実施してまいります。 また、本年度より新たに、 和牛を市場に輸送する生産者 に危険手当を助成してまいり ます。 対策

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