広報じょうほく No.372 1993(平成5)年 3月
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エイズは恐しい病気ですが、 正しい知識をもつことで感染を 防げます。その正体をよく知る ことガ身を守る第一歩です。PART2 エイズの三つの感染源 先にも述べましたが、エイ ズウイルスを含むさまざまな 体液の中で実質的な感染源と なるのは次の三種類だけです。 ですからこの三種類に直積触 れないようにすることが感染 の予防になります。 ①血液 ②精液 ③膣分泌液 この中で最も感染力の高い のは血液ですが、現在では日 本国内の輸血用血液は抗体の チェックや熱処理がゆきとど いており、安全なものになっ ています。つまり、日常生活 のレベルでは無防備な性交渉 を避けることでエイズの感染 を防ぐことができるのです。 「SAFER SEX」が 予防のきめ手 現時点では、エイズは性行 為感染症の一つと考えられ、 その予防には、「セーファ・セ ックス」 (より安全なセック エすズの感染は どうすれば防げるか /-1\ ス)を守ることが大切です。 具体的な行動としては、多数 の人とのセックスは避けるか コンドームを使用する、出血 を伴うようなセックスはでき るだけひかえる、などです。 血液検査で感染しているか どうかがわかる エイズウイルスが体内に侵 入すると、それと戦う抗体が つくられます。ですからエイ ズウイルスに感染しているか 否かを調べるには、採血して 抗体検査をすればよいのです。 もちろん、エイズウイルス そのものを検出するほうが確 実ですが、残念ながらこの方 法はまだ一般的ではありませ ん。しかし、現在用いられて いる各種の方法は信頼性の高 いものばかりです。 エイズの検査は こうLておこなわれる 感染後入道間以上たたなけ れば正確に判定できない エイズウイルス保有者と 性的接触などをした場合、感 染後に抗体がつくられるまで 少なくとも六〜八週間かかり ます。ですから十分な期間を おいて検査を受けることがポ イントです。 感染の危険性のある行為か ら八週間から十二週間たって 検査を受け、陰性と出れば心 配ありません。 検査は二段階でおこなわ れる エイズウイルスに感染した かどうかの検査は二段階でお こなわれています。まず、最 初はスクリーニング検査です。 その結果疑わしい場合は、さ らにくわしく検査します(確 認検査)ご」うしてより正確を 期すのです。 検査は近くの保健所などで してもらえる エイズの検査はほとんどの 保健所でおこなっています。 また都道府県や市区町村の相 談窓口へ問い合わせれば検査 をおこなっている医療機関の 紹介をしてくれます。 保健所での検査は匿名でも 受けられますのであやふやな 自己判断をしないで、心配な 人は検査をすすんで受けるよ うにしましょう。 広報じょうほく 6
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