広報じょうほく No.372 1993(平成5)年 3月
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えびは、殻を取って衣をつ けただけでは揚げると抽がハ ネます。そのう、え、揚げてい できます。 天ぶらの代表といえ ば、「えび」です。え びは抽のハネが激しく て、うっかりしている とハネた油でやけどを しかねません。衣をつ ける前に、尾の先と剣 の部分を包丁やハサミ で少し切り落とし、中 の水を包丁の背の部分 を使ってしごき出して おくと、抽のハネが防 げます。 天ぶらをおいしく揚げるコ ツは、材料の下ごしらえをし っかりすることです。下ごし らえさえ十分にしておけば、 抽のハネを防ぐことも 天ぶらを揚げるとき のもう一つの悩みは、 衣がカラッと揚がらないこと でしょう。衣を作るときに長 くかき混ぜていると、粘りが 出てべたつきの原因になりま /し る途中でくるっとまるまって しまい、形がよくありません。 そこで、衣をつける前にえび の背中を少し曲げて、殻の二 節目と三節目の間につまよう じを差し、薄皮から透けて見 える背わたを引き出します。 こうしておくと、えびが曲が らずに形よく揚げることがで きます。 「いか」は皮をむくとき、二 枚目の薄皮まできちんとむく ことがコツです。むい 水気をきってから揚げる ておかないと熟で皮が 膨らみ、はじけて抽が ハネます。「ししとうL も、包丁で切れ目を入 れてから衣をつけまし ょう。包丁を入れない で丸ごと揚げると、は じけて同じく抽がハネ ます。野菜類は、よく 水気をきって揚げまし ょ、つ0 す。小麦粉カップ一杯に対し 卵一個(黄身だけ)をコップ 一杯の冷水で溶いたものを、 大ざっばに混ぜるのが衣を上 手に作るポイントです。菜ば しの太いほうを使って、かき 回しましょう。少しぐらいの タマができるのは、気にしな いでください。 春着 別れ霜は、名残りの霜、終 霜ともいいます。春の最終の 霜です。 〝八十八夜の別れの霜〞と いうのは、5月2日〜3日の 八十八夜ごろが別れ霜のシー ズンだからでしょう。とはい 、え、日本列島は南北に細長い は5月4日となっています。 大陸からの移動性高気圧に おおわれて風がなく、よく晴 れた日の夜に別れ霜は降りや すいのです。こういう日はふ つういい日和ですが、農作物 にとっては大敵です。春にな って茶や桑の新芽が出始めた 時期なので、別れ霜が降りた ら大被害をもたらします。 ところで、春になると霜柱 ので、別れ霜も場所によ って変わります。北海道 と九州では、1か月半ぐ らい違います。八十八夜 に近い各地の別れ霜の最 終日の平均(昭和36年〜 平成2年)をみると、青 森市が5月3日、盛岡市 意報をラジオで放送している のを耳にすることがあります。 霜が降りて当たり前の冬期に は、この注意報は出ません。 霜注意報を出す期間は、都道 府県によって異なります。東 京を例にとると、4月10日〜 5月15日です。 霜害を防ぐ方法はいろいろ ありますが、茶畑で扇風機を 回しているのも霜害防止の一 出て、緑に親しみ、豊かな心 をはぐくみましょう。 〕の方法です。 別れ霜の季節は、新緑 り季節でもあります。4 〃29日は「みどりの日」、 1してこの日を最終日と レた一週間が「みどりの 他聞」です。この時期に k、家族や友人と戸外に 13 広報じようほく
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