広報じょうほく No.365 1992(平成4)年 9月
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学童期② おやつ 学童期の子どものおやつは、 食事の一部です。内容と量を 考えて上手に与えましょう。 食事の一部として、果物・ 乳製品・野菜などを上手にと り入れて、母親の手づくりの ものを食べさせましょう。量 は、3度の食事に影響しない 程度にしましょう。 最近、スナック菓子やジュ ース類がおやつとして与えら れる傾向がありますが、どち らもカロリーが高く、それで いてビタミンやミネラルが入 っておりません。小中学生に 肥満児がみられますが、この ようなおやつの与え方が多く なってからの現象と思われま す。 子どもは、どのようなおや つが体に必要かとか、3食で 不足するものは何であるかな どはわかりません。テレビな 保健婦だより 成長期のための食生活 どで宣伝しているものや友だ ちが食べているものなどを欲 しがります。子どもの欲求ど おりに与えてしまうと栄養の かたよりがおこり、結果とし て小児成人病などにかかる危 険性があります。 子どものうちから成人病な どにならないよう、毎日のお やつを食事と合わせて、バラ ンスよく与えたいものです。 荒城の月 荒れ果てた古城を照らす月 の光には、格別の趣が感じら れます。かつての武将たちの 栄枯に思いを巡らすとき、そ の盛衰の様を見続けてきた月 の光と、夢の跡と化した荒城 とは呼応し合うものがあるか らです。 作詞者、土井晩翠(姓は「つ ちい㌔晩年「どい」と改める」 は、当時、島崎藤村と並んで 高い評価を受けていた詩人で 健康テレホンサービス ℡土浦(0298) 22-2600へ 相月のテー軍 寮のCT検査で何伽かる? 歯ぐきの色ガ悪い す い 臓 癌 突然、臭わな<なったら ランニンクと足の痛み 土・日 おしつこガ近い時 作詞 土井 晩翠 作曲 滝・廉太郎 あり、「荒城の月」は東京音 楽学校(現・東京芸術大学) から委嘱され、作詞したもの です。 滝廉太郎によって、哀れと 艶のある流麗な書の調べを与 えられたこの曲は、明治三十 四年、東京音楽学校発行の「 中学唱歌」に発表されました。 日本的な音階をもとにしなが らも、「花の宴」の「、え」の 音には、臨時のシャープ記号 ′\ が用いられ、普の動きの背後 には、西洋ロマン派音楽のハ ーモニーをほうふつさせるも のがあります。 ところで、現在広く演奏さ れている「荒城の月Lは、山 田耕作の編曲によるものです。 山田は、哀調の中に素朴さを 漂わせる滝の原曲の一小節を 二小節に分け、八分音符に置 き換えて、より劇的で風格の ある作品に仕上げました。そ の際、前述のシャープ記号は 削除されたのです。 「荒城」のモデルとして、 仙台の青葉城、会津若松の鶴 ヶ城、大分県竹田市の岡城の 三か所に記念碑が建てられて いることは有名ですが、この 曲は、風土や時代の制約を越 えて、人の心を打つ力を待っ た名曲中の名曲といえるでし ょ、フロ ー 佐 野 靖-- (東京芸術大学助教授) 広報じようほく
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