広報じょうほく No.364 1992(平成4)年 8月
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浜辺の歌 四方を海に固まれた国、日 本で生活するわたしたちは、 人それぞれに、印象的な浜辺、 さまざまな思いを呼び起こす 浜辺を、心の中にもっている のではないでしょうか。 1浜辺の歌」 の作詞者、林 古漢は、どこの浜辺にも当て はまるような表現をとること によって、詞の内容に一種の 象徴性を与えました。しかも、 作詞 林 古渓 作曲 成田 為≡ ありふれた浜辺の情景描写の うちに、昔を壊しむ憂愁がた だよいます。 このような情感豊かな詞に、 成田為三は柔らかな六拍子の リズムに支えられた、伸びや かで優美な旋律を結び付けま した。林舌渓は、曲調が明る すぎることに不満をもってい たようですが、みずみずしい 叙情的な調べに仕上げられた ところに、この歌が現在に至 るまで永く歌い継がれてきた 秘密があるようです。 さらに、ハープのような楽 器で演奏すればより効果的で あると思われる伴奏では、十 六分音符による分散和書が、 さざ彼の打ち寄せるさまや、 朝夕の浜辺の雰囲気、色合い を見事に描き出しているので す。 大正五年、成田為三が東京 悪質商法に ご注意を/ お年寄りをねらった、あの 手、この手の悪質商法に被害 を受けている方があとをたち ません。 いりもしない商品を勝手に 送りつけてきたり、ありもし ない儲け話を言葉巧みに並べ 立てダマしにかかります。 こうした悪質な商法に立ち 向かうには、「そんなものは、 いりません′こと勇気を持っ てキッパリと断ることが一番 音楽学校(現・東京芸術大学) 在学中に作られたこの歌は、 大正七年に出版されましたが、 極めて新鮮な感覚として当時 の人々の心を捉えたことでし ょう。この歌のもつ叙情性や 独特な色彩感は、時代を超え て現代のわたしたちにもみず みずしい感じと安らぎを与え てくれるのですから。 --佐 野 清 一 (東京芸術大学助教授) 大切です。 最近の悪質商法には、次の ようなものがあります。 ▼SF (催眠)商法 タグで景品がもらえるとい うので、近所の集会所まで出 かけ、「欲しい人は、手をあ げて」というので、次々に手 をあげ品物をもらいました。 最後に、「羽毛ふとんが欲 しい人」というので手をあげ たら、「特別価格でお安〈し ます」という。奮囲気につら れてつい契約してしまったが、 必要ないし高額でみった。 ▼点検商法 「消防署の方から定期点検 にきました」というので、常 備している消火器を見せたと ころ、「お宅のは型が古いの で、安全のために取り換えま しょう」と新しい消火器を買 わされた。あとになって、お かしいと思って役場へ電話し たら、「そんな点検はしてい ません」といわれた。 ▼見本工事商法 「お宅は、よく目につく場 所にある。今ならモデルケー スで扱うからお安くします」 といわれ、ベランダの取付け 工事の契約をした。あとにな って知り合いの大工さんに聞 いてみると、相当高いことが わかった。 ▼送りつけ商法 ある日突然、雑誌が送られ てきたので、家族の誰かが注 文したのかと思い、何の疑問 も持たずに代金を支払ってし まった。あとで勝手に送りつ けてきたことがわかった。 おかしいなと思ったら、茨 城県消費生活センターにご相 談ください。 ℡25-6445 相談受付 午前9時〜午後4時30分 広報じようほく

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