広報じょうほく No.362 1992(平成4)年 6月
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どこかで春ガ 早春といっても二月の終わ りから三月の半ばにかけては、 東京でもしばしば雪が降り積 もることがあります。天候も かなり不安定で、嵐や雷に見 舞われることも決して珍しく ありません。 この曲で歌われている山里 も、おそらくまだ冬の名残の なかなのでしょう。それでも、 まわりのすべてのものが生の 律動を取り戻す春は、確実な 作詞 百日 宗治 作曲 芋川 信 足取りで歩み寄ってくるので す。抑えられていたものが、 一気に解き放たれ、鮮やかな 展開をみせる寸前のささやか な変化を、われわれはときめ きをもって迎えます。 この曲は、まさにそのよう な心情を歌いあげたものです。 曲の出だしは、比較的低い 音域で静かに始まります。続 く「うまれてる」は、確かな 手ごたえを喜ぶかのように、 やや高い音域で歌われます。 しかもリズムが、二拍子(曲 全体は四拍子) に変化します。 この拍子の変化によって、曲 全体が生きているといっても 過言ではありません。 刻々と変化する自然の動き を映し出すかのように、音の 流れはよりすみやかに、調べ に強さが加わります。「山の 三月そよ一かぜ吹いて」で盛り 上がった後は、「どこかで春が うまれてる」が繰り返され、 春の訪れを穏やかに味わうよ うに全体を包み込んでいます。 バイオリンを奏でた芋川信 らしい豊かな調べをもつこの 歌は、季節の移り変わりを落 ちついて眺める、そんな幸福 感を味わわせてくれる曲では ないでしょうか。 1佐野 靖1 (東京芸術大学助教授) 岩 瀬 町 がっさんじとみや 桜の月山寺と富谷観音を詠む 「そのニ」 ち上うばうきわ 花の寺眺望極む筑波山 美代子 ふれあい曹【旬 のいちはな 風に乗り一花びらのいづこよ り 川 又 文 江 わす二らの 暮るること忘れて子等の野あ そびは 大 畑 とみ子 ばんけん いつもより番犬しづか花夕べ 木 村 千 代 きんき享つ たなだ つノ、L 山峡の棚田棚田に土筆出づ 加倉井 峰 雪 れいぎんらっかせ ひあらし 霊山の落花を急かす一と嵐 小 野 草葉子 鬼た 結‘三 瓦芸 界ヲニ 舞皇 の ム丈: 、- 亡コ い 」 と と な に 飯 し 園 騒孟尾 r\ Lや が かれきんすい あか 著哉咲きて枯山水を明るうす 大 越 まさ子 めい暴君く ひと ば 銘木に一つ葉しかと根を下ろ し 谷 ね 千 里 おちつばきのり 落椿法の庭ゆえひそやかに 竹 林 静 子 つむぎきとがんか 春がすみ紬の里を眼下にし てげ 竺部′又 ≧ 恋三 子 女 村 のぼる 「声の広報」を 発刊しています 広報係では、目の見えなり 方々のために、広報じょうほ くをテープに吹き込んだ、「声 の広報」を発刊しています。 ご希望の方は、役場広報係 までお申込みください。 現況届は、引き続き児童手 当が受給できるかどうかを決 める大切な手続きです。 現況届を提出しないと、手 当が受けられません。 住所移動や勤務先の変更も 届出が必要になりますので、 役場住民福祉課へお問合せく ださい。 児童手当の現況 届は6月30日ま でに提出してく ださい。 広報じょうほく
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