広報じょうほく No.359 1992(平成4)年 3月
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しぜんゆうあながま 自然和と曹窯 上入野にお住まいの、中野 和夫さん45歳は、小松寺の近 くにアトリエ(工房)を設け 臥脛那 こう曙つ (が使わない焼物) の創作活動を続け、その時代 を超えて、自分にしかできな い現代のものを作り出してい ます。 また、小松小学校の児童を 対象に野焼きの蒋導にあたる など、社会教育活動にも大い に貢献されています。 中野さんは、呉服商として 10年間活躍後、転職を決意。 そのきっかけとなったのが 幼い頃母からプレゼントされ き 焼 野 ▲ /′ た薬つぼ(自然軸)の魅力に ひかれ、陶芸家の道を歩み始 めたそうです。 本町には、大学時の友人で あった石川多聞、県議会議員 さんの紹介で平成2年3月に 横浜から転入。 アトリエは、約4、000 平方メートルの竹林を、妻、 そして子供達といっしょに、 開墾・造成と9ケ月を要し、 すべてが手づくりによるもの です。 かま 窯の建設にあたっては、水戸 あばっけ 市、木葉下町から発掘された あながま 蜜窯をむとにして、窯職人に 依頼。耐火レンガを1万枚使 用し、その建設費は外車のベ ンツ1台分に相当する金額と ゝ 0 カ::‥ 完成した害窯には、小松寺 あやかだいよう の地の利に肖り、名称を養窯 と命名。 現在までに、試験焚き5回、 本焚き4回と窯もなじんでき たところです。 窯は、器の大きさにもよる が通常1、000個位は入る が、納得のいく作品はその内 の200個程度と言う。 自然軸の技法は、平安時代、 鎌倉、室町、安土桃山時代が 最も盛んだったと言われてい ます。 まず、1〜7年位ねかせた 三重県、伊賀の粘土、時には がいろめ 北茨城布から出土する蛙目粘 土(和郎岩の風化物)を使用 して器をつくり、乾燥させた 後粕薬を一切使用しないで窯 に入れ、マツ、クヌギ、ナラ、 ケヤキなどを燃やし続け、そ の灰を器に付着させ、千二百 度という高温により、色・つ やを出していく。 なんと言っても、窯出しを して作品との対面が緊張主音 び、そして新たな創作意欲を か 掻き立てる瞬間なのだそうで す。 人間が土を大切に扱い、命 を吹きこみ、壷窯との連続5 日間にも亘る耳と目の対話。 ●Ohツ その情熱が、瑠璃色・緑・ 赤などの、言葉では表現しが たい美しさとして応えてくれ る。それは、常北町の風土に 合った作品なのかもしれない…。 中野さんの美への追求は、 果てしなく続く……。 Q& A 町長へのたよりでご意 見をい定だきましたので お答えします。 Q 都市計画道路の中に住宅 が建っているのを見かけま すが、建てることができる のでしょうか。(匿名・女性) A 都市計画区域内で建物な どを建築する場合(10鯉以 内の増築、改築、移転は除 く)は、建築確認申請をし なければなりません。 建築確認申請書は、役場 を経由し、水戸土木事務所 の確認を受けてから建築す ることになります。 都市計画道路内に建物を 建築する場合は、都市計画 法により知事の許可が必要 となります。 知事は、図のような条件 町長発 町民ゆき を満たしていると判断しま すと、許可書の中に道路を 整備する際は、建物の移転 を願う旨の条件がつけられ て許可されます。 この手続は、建築確認申 請をする前に行い、知事の 許可書を建築確認中請書に 添付し、同じように役場を 経由し、水戸土木事務所の 確認を受けてから建築する ことになります。 都市計画道路内での建築 現実に道路ガなくても→都市軒窃道路ガ指定されると 3 広報じょうほ<
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