広報じょうほく No.357 1992(平成4)年 1月
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〓 ■ ■ コ ■ ■ † _ 雷あ季ミ‥ 画才す 宗 平成四年は申年です。サ ルは、桃太郎やサルカニ合 戟にも登場する、おなじみ の動物です。 ひとくちにサルといって も、休重や種類など、実に 今年は申年 2月の土曜閉庁は8 日と22 日です さまざまです。ゴリラなどは 大きいものでは、体重約二百 キロ以上もあります。一方、 マダガスカルにいるミミゲコ ピトキッネザルは、体重四十 五グラムほどです。また、大 きなシツポをもち、木の上で 生活する原猿(下等霊長類) のなかには、一見リスに似た ものもいます。そのほか、オ ラウータンやチンパンジーな どのように、ヒトニザル (人 似猿)といわれる、高等霊長 類もいます。 日本に生息しているのは、 ニホンザルです。顔とおしり の赤い、おなじみのサルです。 ニホンザルの南限は鹿児島県 の屋久島、北限は青森県の北 端の下北半島です。沖縄と北 海道にはいません。 ニホンザルは、苦から日本 人に親しまれてきました。昔 話はもちろんですが、古事記 や日本書記にも登場し、道案 内をするサルタヒコノカミは、 サルであるともいわれ、いま では道祖神としてまつられて います。 ことわざにも、サルにまつ わるものがいろいろあります。 だれでも知っているのは、「サ ルも木から落ちる」でしょう。 これは、サルを木登りのベテ ランとしているわけですが、 一方、「サルまね」「サル知恵」 などになると、サルは笑いも の扱いされています。 ところで最近、野生のニ ホンザルを見る機会が多く なりました。観光用に餌づ けしたサルが人前に現れた り、開発で山のエサがなく なったために里に出て、ド ライバーにエサをねだった りということが、多くなっ てきているようです。 サルを間近に見られるの は楽しいのですが、やはり 野生動物と人間は、適当な 距離を置いて共存するのが 自然ではないでしょうか。 サル年を機に、こんなこと も考えてみませんか。

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