広報じょうほく No.355 1991(平成3)年 12月
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さと創生事業推進委員 会〞がつくられ、その第一歩 として、「ふるさと香住塾」を 開設しようということになり ました。〝まちづくりは人づ くり〞を合言葉に、あくまで 住民ベースで、まちづくりの 名媚なところで、古く から漁業、とりわけカ ニの名産地として知ら れています。 しかし、近年、カニ も括れなくなってきた ため、カニ漁も昔ほど ふるわなくなりました。 このままでは、まちに 活気がなくなってしま う。何とかしなければ と、まちの有志たちが 考えました。 そこで 〝香住町ふる かすみ 兵庫県の北端に香住町とい う、人口1万5千人の町があ ります。日本海を臨む、風光 日本ふるさと撃王事・萩原 茂裕 した。その講師として、私が 参加したのです。 一日に 三つの会場を回る 7月1日から7日間、香住 町の町内十数か所の会場で講 演会が開かれました。 各地域の人たちや老人会、 婦人会、町内の小学6年生、 中学生、そしてPTAのお母 さんたちなど、幅広い年齢層 活動をする人材を育てようと いうものです。 そのためには、町民のすべ てが、まちづくりについて〝同 じ土俵〞に上がることが大切 だという巡回講演会が、この 夏、香住町の各所で開かれま 町民の大半が講演を聴き 意識を高めるのが目的 いかと思いましたが、それを やり遂げられたのは、このま の人が、私の諸に熱心に耳を 傾けてくださいました。とに かく町民の大半が講演を聴い て、まちづくりへの意識を高 めようというのですから、そ れは画期的なことでした。一 回の講演が約3時間、午前9 時にスタートして、一日に二 つないし三つの会場を回りま したっ 夜の講演を終えると午 後11時近くという日程を、汗 だくでやりぬきました。 途中でぶっ倒れるのではな ちの人々の、みんなで一つの 土俵に上がろうという率直な 熱意に動かされたからでした 心の角度を変えて まちを眺める 私の話を聴いた、たくさん の方たちから、「まちづくり というのは、道路や建物を造 ることばかりと思っていたけ れど、そうじゃないんだ。そ れよりも心の角度を変えてま ちを眺めてみることなんです ね」といわれたときには、思 わず、このまちに釆てよかっ たなど、胸の内で柏手をした ほどでした。自分の住んでい るところが嫌いな人がたくさ んいるまちに、どれだけお金 をつぎ込んでも、まちはよく なりません。「まちには個性 が必要なんですよ。このまち は、あなた方の先祖が素晴ら しい名前をつけてくれた。 香住 香りが住む町じゃ ないですか。香りのただよう 木や花を植えて、植物園でも 造ったらどうでしょう」 町民のみなさんの日が、輝 きだしました。 無事故で 新年を/ 年末は、特有のあわただし さに加えて、一父適量の増加な どにより、交通事故の多発が 心配されます。 交通安全の主役はあなたです。 交通ルールを守り、交通マ ナーに徹した行動をとりまし ょ、つ0 ◎飲酒運転は 絶対にやめましょう/ 酒を飲んで自動車などを運 転すると、周りの状況を見落 としたり、スピード感覚が鈍 くなるなど、大きな事故の原 因になります。酒を飲んだら 運転しない、運転させないよ うにしましょう。 ◎歩行者は 正しい横断を′ 特に、年末は歩行者も、つ い先を急ぐ余り、急に道路に 飛び出すなど、不用意な道路 の横断などが目立ちます。 横断歩道や安全を十分に確 認して正しく横断しましょう。 広報じょうほく

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