広報じょうほく No.354 1991(平成3)年 11月
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買ッドから 移そう ● 保健娼だより 第七条 ●●●行動を広げる機器の活用●lユ■嘉驚 う 寝たきり状態から自立を図 ってゆくためには、各種の機 器を活用することが効果的で す。布団よりもベッドの方が 楽に起きあがれますし、車椅 子やポータブルトイレも使い やすくなりますから、できる だけベッドを使いたいもので す。 ベッド上で体を起こすこと ができる人は車椅子を利用し、 短時間でも毎日ベッドから離 れることを目標にしましょう。 床ずれの予防や食欲の向上に つながります。また、潅、食 を区別する上でも車椅子は重 要な役割を果します。車椅子 を使いこなせるようになった ら屋外に出ることを目標にし ましょう。外出できれば、生 活範囲が広がって意欲の向上 につながります。また、歩行 ′.■ヽ ができなくても座ることがで きれば、ポータブルトイレを 使って気持ちよく排泄でき、 排泄の自立も達成されます。 こうした機器の活用は在宅の 高齢者だけでなく、施設入所 者にも大切なことです。自立 することが在宅復帰への近道 となることでしょう。 ほかにも、多くの福祉機器 が開発され、給付、貸与の対 象になっているものも増えて おり、国では、自立と介護を 側面から支援しています。 秋風や人祈りつつ押しあへる 今 瀬 剛一 腰離の一鉢妻を明かるくす 加 藤 征 好 霧探し運河に潮の滴る普 鈴 木 きよし 万燈のごとき柿の実陶器市 中 村 革 介 まがいぶつ 秋風の一番奥は鹿屋彿 原 勝 男 秋あかね群れてニアミスだら 片 見 けかな 博 晴天にコスモスまみれ人まみ れ 杉 本 輝 夫 木の実落つきちんと並ぶゴミ 羽 石 次 枝 袋 御手洗の水こんこんと空澄め り 桧 山 よ て 石蕗の花かげり体温上りけり 鯉 渕 寿美恵 神橋に魚の集り神の留守 瀬 谷 博 子 金木犀今年は雨の多すぎて 磯 部 き よ 風々と秋を深めて四十路なり 渡 辺 典 子 なら 足跡の多き平城山菅原 安 藤 抄都子 すきま 秋陽さす立体高速路の隙間 長 須 きみの 錆匂ふ廃車の山に秋日渡し 高 橋 芦 江 夕餉のみ揃ふ家族に菊咲けり 阿久津 あい子 稲刈って夜はよれよれの左腕 袴 塚 末 子 鶏頭の色味まりて朝の雨 浅 野 きく江 秋深し東京好きと子が言へり 鶴 見 弘 子 好きなだけ秋風通すレース編 竹 内 幸 子 秋の蚊を打ちて冷たき手の管 吉 本 鶴 代 す いなご 年金のしらせいそいそ蛭とぶ 飯 島 と み 大籠をわっとあふれて秋の花 飯 村 愛 子 口紅を引く鏡中に秋の風 小田木 広報じようほく

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