広報じょうほく No.342 1990(平成2)年 12月
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水戸薬王院を詠む とり 霊山に禽の騒げる暮の秋 須江 君子 きほ lひらの黄葉にまつはり蝶低し 猪野はるい ほうヒ上う おお い ち▲う 一面に敷き方丈の大銀杏 小堀 林三 郎鮨に一際濃ゆし畢師資 安藤美恵子 内科の検査では、必ずといっ ていいほど尿検査があります。 検査を受けることが分かって いたら、前日に入浴し清潔にし ておくこと。尿の中に精子が混 じると検査のじゃまになります から、検査前日のセックスは避 ■ ロ_事 風貌轟齢 俳囁敬重 尿検査を受けるとき つ く げ みす こ ふっ こうえん ) 香煙や木の実の供華の水子仏 永山 綾乃 ぶつ 一枝の紅葉千体仏に触れ 森島・保子 日溜まりに舞ふは蝶と▼も落葉と も 丹下やゑ子 きば て人 銀杏黄葉浄土の天は雲もをし 桐原 桂花 むげつ 呵の灯の還し山頂無月をる 小山 静香 かんぬさ みゆきもん 木の実降る閃かたき御幸門 永山 とみ ろラ亀人 桜門に秋風さわぐ大師堂 木村 千代 橙のぼりつめたるところ終ひの 由 宇野 英一 けた方が良いでしょう。 生理中の女性は尿に潜血が混 じりますから、係りの人に生理 中であることを伝え、緊急の検 査でをければ、生理後に検査を 受けた方が良いでしょう。 尿を採るときは、出始めは雉 /し かなのペ 革の実を踏みつつ哀し野辺送り 荒井 頒雨 や‡ょしけさ 山伏の袈裟に触れるや萩の露 飯村のぼる ぁぜと人lぎはわ 唾をゆく我が手に崎玲週やすめ 井坂 光夫 彗そ 競ふとは散り急ぐこと銀杏黄葉 小野草葉子 菌の混じっていることが多いの で、排尿途中のものを採るよう にします。採尿時に紙のくずや 陰毛が入っても指を入れて取っ てはいけません。尿は清潔なも ので、指の方がはるかに不潔で すから、細菌をどが入る心配が あります。 尿は採ってから時間がたつと、 細菌が増殖したり、発酵して成 分が変わったりしますから、採 った直後の尿を検査してもらい ましょう。 二 ヽ‥d 狐 火 ・ と い ふ 鏡 に は 映 ら ぬ 木 火 化 勝 剛 一 ノし 綿虫を声が追ひけり白河郷 瀬谷 博子 綿の実のはじけて庭を明るうす 羽石 次枝 月光の冬木根本まで汚し 鶴見 弘子 ロムだい 輪台を溢れて菊のましろをり 阿久津あい子 人混みの都心を思ひ落葉踏む 飯村 愛子 かん薮ね 病む友が目で追ふてゐる寒茜 浅野 菊枝 この本が好きで落葉にひとり居 り 安藤抄都子 一つ星大きく見えて鮭を焼く 飯嶋 とみ 木枯しがぴたりと止んで星の数 袴塚 末子 脈をとる看護婦の手は冬のもの 吉元つる代 つなぐ手があり柿色の日曜日 竹内 幸子 山眠る細目に開いて喪中の戸 鯉渕寿美恵 (城北句会選) 應 広報じょうほく

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