広報じょうほく No.339 1990(平成2)年 10月
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品貌轟齢 俳句観塗 種村・牧場と 目無し観音 二ぐち圭がい 蝉時雨畳も小暗き廃屋仏 小堀 林三 根齢掛かりゆく零度仏壷 安藤 愛子 母のおぼれやすさを蹴り田と言 へり 今瀬 剛一 雷光の刃を導きて彫りにけり 加藤 鉦好 白萩や日々に増しゆく閣の灘 片見 博 真横より潮風吹いて盆の路 鈴木きよし 堂朽ちて日射し淋しき郭の原 小山 静香 うつせふナ 空蝉の凝るよ菩薩見開けよ 須江 君子 堂貧し葛の花房香を放つ 猪野はるい 乱れたる萩が仏の道ふさぐ 井坂 光夫 はとけみち 足元に葛ひるがへる仏道 木村 千代 ごろごろと流木乾き秋の海 原 勝男 しろがねの風の生まれる督靡 中村 草介 赤とんぼ群れ山頂に馬車の駅 阿久津あい子 秋燕からからと其の乾きをり いそペきよ 旅立ちの顔揃ひけり百日紅 飯村 愛子 男体山より朝霧の急降下 長須きみの 秋の声遠く近くにさわさわと 渡辺 典子 吊梧のぐらりと揺れて鮎の影 瀬谷 博子 降る筈が晴れ初茸のとどきけり 小田木 梅 夏草の丈をすままに魔崖仏 永山 綾乃 芋の棄の吹きたって雨今日もな し 森島 保子 稔りたる稲穂をみつつ鹿屋仏 丹下やゑ子 はたるぎわ 蛍沢悲し目のをき観世音 永山 とみ いも身上う勧い 天と地の一境界や稲の花 荒井 煩雨 祈らしき屋根に太ぶと秋雨くる 高橋 芦江 病室の窓を明かるく百日紅 浅野 菊枝 霧抜けて釆て極楽の光る湖 鶴見 弘子 京菓子を盆に残して夜の秋 羽石 次枚 奥多摩の水音秋気立ちにけり 安藤沙都子 娘はいつか主婦の貫録秋彼岸 桧山 よて 潮の香の満ちて風鈴よく鳴れり 吉元つる代 星月夜水ひとつが落ちて鳴る 竹内 幸子 萩寺の南は晴れて未印帳 鯉渕寿美恵 (城北句会選) たヒ 子育ての渓の観音稀稔る 宇野 英一 い「舎をう 魔崖仏一基蔵して晩夏の日 桐原 桂花 牛あそびゐる新涼の野の起伏 小野草葉子 漸 米・ 「新米のくせに生意気李‥」 をどというときの「新米」は、 新しく仲間入りしたばかりで まだ仕事に慣れていをい者の ことをさします。 これは、新入りの未熟者を 意味する「新前」と発音が近 いところから、転じて「新米」 と書かれるようにをったもの。 本来の新米といえば、毎年十 月ごろに出回る「今年米」の ことです。 新米が出回れば、前年度の 米は「古米」、二年前の米は 「古古米」と呼ぼれるように をります。 新米の収穫を祝うのが秋祭。 官営の展磨音 青 二 才 十一月二十三日は、国民の祝 日、「勤労感謝の日」とをる前 は、天皇が初穂を袖に捧げ、 親しく新米を食される「新嘗 祭」でした。「大嘗祭」は天 皇即位後、最初に行われる新 嘗祭です。 「新米」に似た表現に「青 二才」があります。「青」は 若くて未熟の意。「二才」は、 若者を意味する「離散」が変 牝したという説、ボラをどの 幼魚をニサイと呼ぶのにたと えたとする説をどがあります が、語源は「新米」ほど定かで はありません。 腐肇犠曹感遼寧爵姦 澄恕琴蓼怒軍攣蓉嘗 詩・如歌・俳句・Ⅴ炎・ 一ての他日人でん斬構で†・ どしどし 岩臓コ誠二3占遠謀二=買一間豪 広報じょうほく

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