広報じょうほく No.332 1990(平成2)年 3月
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常北町にサッカースポーツ少 年団が結成されてから五年目に をりました。その間、町内の四 つの小学校の、二年生以上のサ ッカー好きな子供たち八十三名 は、毎週土曜日の午後、熱心を コーチ陣の指導のもとに練習を 0ユホーツ 常北イレブン初優賞に輝く、 え みつまたかか 大寒の中三種は花掲ぐ 森島 保子 節分会雪被りたる大銀杏 安藤美恵子 -1〜一 節分の経の′こもれる雪の寺 猪野はるい 重ね、その上達ぶりは目を見張 るものがあります。 特に今年の活躍はめぎましく、 十一月に北茨城市で行われた第 十六回県学年別大会では、高学年 の部でベスト16に入ったのをは じめ、第七回マクドナルド杯大 会六年生の部では初優勝を飾り ました。予戦リーグの対石川戦 は六対○、対渡里戟では五対○ と圧勝し、二月十一日の決勝ト ーナメントでも抜群のチームワ ークとファイトにより、強風雨 をものともせず二十四チームの 品貌轟齢俳旬教室 (薬師寺節分会を観る 指導・小野草葉子) 雪を置く浄土に起こる鬼やらい 須江 君子 児等ばかり多くて雪の鬼やらひ 永山 綾乃 御僧の声に合わせて鬼やらふ 小堀 林三 頂天に立つという快挙を成し遂 げました。 おめでとうございます。これ からも、ますますのご活躍をお 祈りいたします。 (決勝トーナメント結果) 節分の思ひ出多き寺をれど か 木村 千代 雪の上斯くまで飛びし年の豆 河亦 昌利 梵鐘のひびきの中の鬼やらひ 丹下やゑ子 散らばりし雪の浄土の鬼やらひ 桐原 桂花 御憎の経にはじまる鬼やらひ 永山 とみ 灯台の一閃二閃鬼やらひ 飯村のぼる 「丁重に頼んだのに、けんも ほろろだった」などといいます が、冷たい拒絶を意味する「け んもほろろ」は、キジ(雉子) の鳴き声や羽音からきたものと されています。 キジはキギスとも呼ばれた日 本の国鳥。雄は雌より大きくて 長い尾をもち、三月から繁殖期 に入ります。 きジの鳴き声はケンケン。北 原白秋豊里謡「雨」にも、「雨 がふります、雨がふる、けんけ 官営の履歴書 けんもほろろ のり 節分や静かに暮るる法の庭 飯村 昭子 鬼やらふ声の揺るる街の中 宇野 英一 ひとときの夕日の中の鬼やらひ 船山 常男 よ「一 審ぎ 節分の雪が汚せし法の樹々 荒井 頒雨 とぅねぁかわ 鬼やらふ遠嶺はすでに夕茜 小野草葉子 す 〓きけレ ん小雉子が今時いた」と歌われ ているとおりです。 また、キジが羽を打つ音や羽 ばたきをしながら鳴く声は、古 来ホロロと表現されてきました。 な たいらの差ぶみ 古今和歌集にある平貞文の歌 「春の野のしげき草葉の妻恋ひ に飛び立つ雉子のほろろとぞ鳴 く」は、その一.例です。 「けんもほろろ」は、無愛想 を態度を意味する「けんけんす る」に、そのキジの声を引っ掛 けた表現。わが身を犠牲にして きぎ も子をかばう親心を「焼野の雉 子」というほど情愛の深い鳥だ けに、掛け言葉とはいえ「けん もほろろ」は、キジにとっては 迷惑を使われ方かもしれません。 広報じょうほく
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