広報じょうほく No.331 1990(平成2)年 2月
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愚鈍轟齢 緋巫謝辞一 (静神社・舌徳沼写生) あわ 北を恋ひ暗く白鳥の哀れとも 小堀 林三 いっき上 か なふ 一巨花の大白鳥に漣平ら 猪野はるい なみ みはりか‘ 光る漣ばかり見つめて見張鴫 安藤美恵子 ぬる曇ぎなみ 水温む兆しは漣のかがやきに 永山 綾乃 流木がまた凍れ出す空っ風 今瀬 剛一 垣組んで斬らしき庭生まれけり 加藤 鉦好 箱入りの本振って出す四温かを 片見 博 しぁそび 注連ゆるく結ひ千年の杉聾ゆ 中村 草介 ひしめうみ 鴨・白鳥轟く湖の暮れにけり 原 勝男 綱を裂く力も持てり冬の潮 鈴木きよし 雪吊りに遊び心の雪降れり 高橋 芦江、 初磨掛けて夫をき月日過ぐ 阿久津あい子 若葉野に出てより疲れおぼえけ り 浅野 菊枝 何とをくかぎして買へり種袋 桧山 よて お手玉の一つころげて冬座敷 小田木 梅 切干しの反りはじめたる霜の家 羽石 次枝 寒風に耐へて棒立ち括り桑 飯村 愛子 玉砂利の音のかそけき初詣 須江 君子 二上〓⊥ 受験子の絵馬悉く新しき 永山 とみ かげほぅじⅠう 照り戻りして方丈の冬紅葉 L 森島 保子 昼の月掲げし方を恵方とす 宇野 英一 鴫と風騒ぎて神の沼夕べ 船山 常男 か人 二の宮も風土記の招も寒に入る 桐原 桂花 かわひなた 首を振り交し日向に子白鳥 飯村 昭子 ′し せん せ人 二 ぞ こ とL 灯台の一閃二閃去年今年 飯村のぼる とど ぴ‘うそう 病窓に寒夕焼を引き止め 河亦 昌利 そゝ掌れ三つ 時雨るるや嘗傾きて磯馴松 木村 千代 はし 風見鳥囁を筑波に向けし春 荒井 頒雨 かか 白鳥に風土記の天は月掲げ 小野草美子 (指導・ホトトギス同人 小野草葉子) やはらかを光斜めにシクラメン 袴塚 末子 前のめりつつ日を数ふ十二月 長須きみの 雲一つをき遠景の昼の雪 いそペきよ 湯気たてし煮〆に笑顔こぼれけ り 飯嶋 とみ 初春の白衣のうごき生き生きと 吉元つる代 と・フ 母の意見とちがふよ蕗の董が出 て 竹内 幸子 かが 鋸みても立ちても女風花す 鯉渕寿美恵 (城北句会選) 転勤・就職・入学をどで、三 月・四月は引越しシーズンです。 これに伴って、電話の移転工事 も大変混みあいます。 NTTでは、できるだけみを さま方のご希望の日に電話をお 使いいただけるよう努めていま すが、一年間で約三万件の電話 移転工事があり、そのうち約三 官営の風塵音 イスカのはし うまくいかをいことが続くと、 「すること、をすこと、イスカ のはし(囁=くちばし)で……」 などとボヤく人がいます。 イスカ(鶴または交曝)は、 冬季に日本に渡来して、針葉樹 林に住む小鳥。とがったくちば しが上のは下方に、下のは上方 に曲がって交差しているところ から、物事が食い違って思い通 りにならをいたとえに使われて きました。 ひを鳥のうちは普通のくちぼ ≡≡≡l≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡三≡≡一一≡≡一一≡≡≡一≡≡≡一≡≡≡≡≡l≡≡≡≡≡≡l≡≡≡≡≡≡≡ニ≡≡≡≡ニ 電話の移転手続きはお早目に 咤 ○%が、この時期に集中し、特 に三月下旬から四月にかけて大 ラッシュとをります。 転居等で電話移転が必要をお 客様は、お早めにNTT水戸支 店へお申し込みください。 ㊨NTT水戸支店 局番なしの 〓六番 しですが、成長して木の実や昆 虫を食べるようにをると、変形 してくるのだそうです。松かさ をどをこじ開けるには、食い違 ったくちばしのほうが適してい るのかもしれません。そうした くちばしの形から、富山県、福 岡県をどには、イスカを「クイ チガイ」と呼ぶ所もあります。 「イスカのはしと食い違う」こ モ、】 とを、漢語では「阻酷をきた す」といいますが、この「軋L と「鯨」は、いずれも上下の歯 が食い違って、うまくかみ合わ をいこと。「イスカのはし」と 「組鯨Lは、ぐちばしと歯の違 いはあっても、よく似た表現と いえるでしょう。 広報じょうほく
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