広報じょうほく No.327 1989(平成元)年 11月
11/14

飯富・真仏寺写生 0 ・・ 1月7日 くりなこ 雨の庫裡名残りのちちろ虫鳴け る 小堀 林三 親鸞の優に掛りて紆ひの虫 し人ち人 須江 君子 し_うり人 ば人し▲う 秋秦の晴らし梵鐘のみの寺 永山 とみ ね 梵鐘の青も秋雇に消え去りぬ 永山 綾乃 ひ に 壷牒ご つ散り残りたるもの鳥瓜 人.漸 剛一 柿の葉の舞ふ高さにも秋の風 加藤 鉦好 秋の日のすとんと落ちてちりぢ りに 片見 博 網干して石ごろごろと秋の潮 鈴木きよし 生きものとをる綱引きの網の端 中村 草介 ふれあい 俳句教皇 ‡す みだ 秋震に弥陀の鐘のみ寺貧し ぬ 安藤美恵子 ゆひ人でら 逝きし人恋ふ貧寺の乱れ萩 猪野はるい モつ 秋雨に肩滞らしつつ詣で去る 森島 保子 さ吉 二三瑞菊捧げある忠魂碑 木村 千代 子の墓も我の心も秋の雨 河亦 昌利 こうえん 虫の声細し香煙包む墓 飯村 昭子 たa-▲うば けわ 汚行場険し岩山をほ険し 飯村のぼる 手の届くかぎり鉄筋組んで秋 原 勝男 ゆっくりと雲流れをり枯野径 浅野 菊枝 季語ばかり並べてゐたり十三夜 袴塚 末子 一人釆て風に吹かれて棄拾ふ 飯嶋 とみ 運動会玉入れの子を見央をふ いそべきよ こ一え 大杉の楕さわさわ神の留守 高橋 声江 旅立ちの朝木犀のよく匂ふ 飯村 愛子 とんぽ 斬らしき靴がをじみて赤墳蛤 長須きみの 裁とりあゆ やな 囲鮎ばかり躍りて簗を閉づ 荒井 頒雨 もす 百舌鳥の声して親鸞の眠る墓 船山 常男 ▼み 雨落ちて木の実の落ちて寺静か 丹下やゑ子 かいそだいじ● 秋葉に開祖の大樹棄を降らす 宇野 英一 し† コスモスの雨に鋲もりゐる浄土 この墓のこの子のために木の実 降る 小野草葉子 ☆指導・ホトトギス同人 小野草葉子 芋畝の稟真に風の当りけり 桧山 よて 陰干しのブラウスは絹水澄めり 小田木梅 全山を覆いつくして咲けり 阿久津あい子 鳥の空まぶしきぼかり秋の浜 瀬谷 博子 いち争く 無花果を好みし夫を偲ぶ夜 吉元つる代 障子貼り洗面器にある別を顔 竹内 幸子 どんぐりや笑ひころげしあと寂 し 鯉渕寿美恵 (城北句会選) う ′■ヽ\ 摺綱会短歌 仲人の待ちくれし写真ルーペに て拡大し見る親なる我は 安藤 愛 きよい 野仏に花を絶やさず浄め居るや さしき人に心うたれり 飯田 マサ かり人 送りくれたる歌集「果聞」を開 きつゝ華やぐ友を遠く思いいる 薄井 ひろ つ王 四十年の勤務おえたる夫と二人 はるばる来たり佐多の岬に 枝 不美 てんとうむし 天通虫みるみる羽根を押し広げ 梅雨あけ空へとび立ちゆけり 大畠 元宏 さま 憂さはらふ態に空缶を蹴りにつ ゝ女子高校生ひとりま昼を帰る 片見 和枝 しp 灼くる砂に咲けるひるがほを無 造作にふみしめてゆく水着の女 川上千代子 花びらを糸に通して少女期に遊 よやみ びしさぎん花夜闇をにおう 島 愛子 四十年手入れ続けし糠床に胡瓜 をつけて厨事終ふ 関谷 走代 寝つきたる孫の抱きしむる縫ひ ぐるみの子ぐまは丸き目を遠く 多田志保子 放てり 書の上をツマグロヨコバイ飛び さいぎよい はねて網戸越し冴ゆ十六夜月が 丹下 栄子 練習を助けられたる思いつゝグ ランドに花笠音頭を踊る 坪井きよ子 めおと 師の歌集拝読して病弱をる夫婦 が翫り合ふ人生を思ふ 滑川 信子 離陸せる感動のまゝの我を乗せ て機は力強く雲上を飛ぶ 萩谷登喜子 無料交通事故ご相談 月曜日から金曜日まで、専門の相談員が 親身になってご相談に応じます。 ☆弁護士相談日・毎週水曜Ⅲ1~4 ☆電話 0292-26-1693 水戸自動車保険請求相談センター

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です