広報じょうほく No.326 1989(平成元)年 10月
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吹き上ぐる風の形の秋の瀧 今瀬 剛一 秋嶺やマリモの毯の浮き沈み 荒井 頚雨 あ含ついり 谷ごとにのぼる霧あり秋微雨 加藤 鉦好 新涼の橋いく度もくぐりけり 片見 博 だL 綱蔵のはっきり浮かぶ山車明り 鈴木きよし 9月15日 ふれあいの里にて 叩うげ テント張る子等に夕餉の星月夜 と こ 雲かかり孫に銀河の説く間なし 小堀 林二 子の願い母の願ひや星月夜 旅立ちの前夜の天の川濃ゆし 堵野はるい 墨直需香う会 ′l 鮎の瀬のはるかに晴れて神の山 中村 草介 善んもくせい 金木犀校舎の窓に顔をらぶ 原 勝男 ひ嘉まるい 暮居そうな湿り杉林 飯村 愛子 掃除機の青まだ続く盆の後 瀬谷 博子 つ圭 亡夫の表札はずせば吹けり秋の 風 阿久津あい子 ばっと陽が射し秋蝉の声聞けり 袴塚 末子 へ象妄 高枝をたわめて糸瓜下りをり 長須きみの そば 高原の風をそのまま蕎麦の花 飯嶋 とみ か テント破る子等に飛びたるダム の星 逝きし子に一つ飛びたる星かと も 飯村 昭子 せせらぎの音の静けさ星月夜 思ひ出は皆遠かりし星月夜 森島 保子 山小屋と峡をつなぎし天の川 銀河の尾ついに見えざる淋しさ よ 永山 綾乃 星月夜瀬音にひかれつつ歩む 星月夜山々斯くも美しき 安藤美恵子 い一.だ 銀河潰し森の頂ききらめきし 落し文番屋の鍵のさびてをり いそペきよ さがり乗る蜘妹に秋風遊びをり 桧山 よて 二人目は男子生まれて水澄めり 小田木 梅 うらぽん 寝すごして母に起こさる孟蘭盆 浅野菊枝 霧の山振り向く事を怖れけり 高橋 芦江 開け放つ部屋をよぎりて秋の蝶 吉元つる代 は人 げ し上・「 半夏生私は蟻の列の中 竹内 幸子 いつ釆てもコスモスの風生まれ たて 鯉渕寿美恵 (城北句会選) 星流る一瞬祈る言葉なし 須江 君子 飛ぶ星のために輝くキャンプの 火 うま 天の川澄むふれあいの里美し 青柳 貞子 母恋しことさら星のとぶ夜は 北へ星凍れて闇のあるばかり 桐原 桂花 天に星地に豊年の稲匂ふ 流星を映してダムの深眠り 小野草葉子 (指導・ホトトギス同人 小野草葉子) ふれあい 俳句教室 (桂村 - 龍谷院を詠む) でとう 師の骨を拾ふま白き夏手套 荒井 頒雨 のわけ 雲ばかり北へ流れて野分去る 小堀 林三 しLわ丘 猪罠は朽ち果て村は貧しくて 永山 とみ うも たけ 猪罠は丈をす草に埋るのみ 木村 千代 きわ 女坂のぼる足音爽やかに 永山 綾乃 壷の.観り田ゆたか批部卦 須江 君子 く り くろ▲音‖ は▲ 黒揚羽舞ふのみ庫裡は人気なく 安藤美恵子 がちん 伽藍まで百日紅の男坂 飯村 昭子 10月は育児休業制度普及促進月間 今大切にしたいもの〜しごと・こども・夢 育児休業制度とは、乳幼児をもつ女子労働者が、希望した 場合、職場での身分や地位を失わずに、一定の期間、休業し て育児に専念できるようにする制度です。事業主に対する 「育児休業奨励金制度」もあります。 ▼問い合わせ先 茨城婦人少年室 〒別水戸市北見町一-四 電21-3915 ′し は右つき 女坂鬼灯あまた連らをりて っ 猪野はるい 誰もゐぬ庫裡にて返す黒揚羽 森島 保子 しすこけ 奥の院巡りて鎮か苔の花 森島やゑ子 のり 竹落葉しきりに舞ひる法の朝 飯村のぼる じ も人 ばん か 二う かがやける金の寺紋や晩夏光 宇野 英一 たたT せみ し ぐれ 蝉時雨のみの浄土に停める 桐原 桂花 かまと 鎌を研ぐ朝のひぐらしききをが ら 丹下やゑ子 とうはなぴ さび つれづれの寂しさわれに遠花火 川亦 昌利 はの Lきぶ 紫に式部は色を灰めかす 小野草葉子 (指導・ホトトギス同人 俳誌・草笛主宰 小野草薬子) ーンふるさとフェスティバル・於常北中 広報じょうほ< 11ハ1ブリ

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