広報じょうほく No.325 1989(平成元)年 9月
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水の面にあふれし風が萩こぼす 今瀬 剛一 出穂の田のうねりうねりて風と なり 加藤 鉦好 日の高さに蝉の穀ある夏休み 片見 博 こくぞう 開け放つ虚空蔵様の夏座敷 中村 草介 かつ 石担ぐ日焼の腕の短かり 原 勝男 ふれあい 俳句教室 ☆--!-ト清音寺写生-☆ うきみとぅ 浮御堂山百合の香をほしいまま 永山 とみ 土用軒肺枇郵の声もをし か 小堀 林三 蝉しぐれ深々眠る佐竹の碑 木村 千代 し○う う さ わくら ば 首塚に病棄寄せて靡雨避く 飯村 昭子 くうなし 風やんでとなりの梅子よく匂ふ 鈴木きよし 中称の波実家の見ゆるまで続く 高橋 芦江 そよぎつつ青田半分照りはじめ 瀬谷 博子 やくび 光るもの身からはずして厄旦別 小田木 梅 間仕切りをもどして盆の終りけ り 阿久津あい子 送電線悠悠として育嶺越ゆ 長須きみの ふるさとの風の甘くてとろろ汁 浅野 菊枝 のわ青 野分前書の揺れの早きこと 袴塚 末子 つ 頬に触れいよいよ青田風のよし か 猪野はるい ひぐ已■l 希んそ▼右 御憎が待つ鯛の門くぐる 森島 保子 ぜん 蝉の声のみして禅の寺静か 永山 綾乃 今上う 首塚に供華の経と蝉しぐれ 須江 君子 とう 橙のぼり尽きて山門蝉しぐれ 安藤美恵子 こけ 花苔や奥の院とは斯く静か 森島やゑ子 コけ いんとう 青苗は清し印塔より清し 宇野 英一 休診の貼紙ずれて西日射す 桧山 よて 一刻も早く着きたし矢車草 飯嶋 とみ 日盛りの空を濁して生木焚く 飯村 愛子 葬列の足の重さよ秋の凪 いそペきよ 風向計どこを向いても夏休み 竹内 幸子 病み耐えし菊一鉢と夜明け待つ 青光つる代 盆太鼓青年へ風しきりをり 鯉渕寿美恵 (城北句会選) れいぎんかしず 百合匂ふ霊山斯くも鎮もりて 桐原 桂花 あじきい 乱したきほどに紫陽花固まりて 飯村のぼる いつまでも一つ水音夜の秋 荒井 頭雨 かげ 深き翳置く炎天ゐ首切り場 小野草葉子 指導・ホトトギス同人 小 野 草 菓 子 「株でしくじってオケラにを った」などというときの「オケ ラ」は、一文無しをさします。 土の中でジージー囁くケラ(嫁 姑)は、体長約三センチの茶色 の昆虫。太く平たい前足がお手 上げの格好に見えるところから、 また、ケラは身につけているも のがをい裸虫というところから、 所持金ゼロの状態は「オケラに をる」と表現されてきました。 ケラには、穴を堀る、木に登 吾桑⑳履歴宕 10/1は法の日・無料登記相談 一日時・・・平成元年10月1日、午前10時~午後3時 一会場…茨城土地家屋調査士会 〈水戸市白梅3-6-9) ト相談の対象 土地=境界確豪・鑑定測量・分筆・合筆・ 地目変更などの登記 建物=新増改築の表示・変更・更正登記・区分 合併・分割・滅失をどの各登記 調査測量=土地・建物の調査測量 茨城土地家屋調査士会 オケラになる る、飛ぶ、走る、泳ぐなどの能 力がありますが、どれもこれも それほど大した才能ではをいの で「ケラの芸」といえば多芸で も下手なこと。をんのとりえも をい存在は「虫ケラ」と軽視さ れたりもします。 俳句では「蟻蛤鳴く」といえ ば秋の季題。「虹矧(ミミズ) 鳴く」も同じ時期の季語ですが、 これはケラが地中でジージー鳴 くのを、ミミズの声と誤認した ものといわれます。 身ぐるみはがされて、一文無 しの「オケラ」になった状態で は、ジーツと我慢するよりほか はをく、ケラケラをどと笑うわ けにはいかをいでしょう。 司法書士法律相談 10月1日の法の日を記念して法律相談を開 きます。相談は無料です。お気軽においでく ださい。 とき…10月1日(日)午前10時~午後3時 ところ…茨城司法書士会館 水戸市五軒町1-3-16電25-0111 内容…司法書士の業務に関する相談(登記 ・供託・訴訟書類の作成等) 広報じょうほ<

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