広報じょうほく No.324 1989(平成元)年 8月
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日本は世界でも、最も雨の多 いアジアモンスーン地帯に位置 していますので、年間平均降水 量は約一千七百五十ミリと、世 考 ゝろよう水のある豊かな挙りし 水は生命の源です。そして水は貴重な資源です。また、水辺 は私たちの苦らしに安らぎと潤いを与えて<れます。年々、水 の使用が増えているいま、改めて「水のある豊かな暮らし」に ついて考えてみようではありませんか。 八月一日は「水の巳」。そしてこの日から一週間は「水の週 間」です。 ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡l≡≡≡≡≡二≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ☆年間使用量は 琵琶湖のlニニー杯分 界の平均降水量の約二倍にもを っています。しかし、狭い国土 に人口が多く、一人当たりの降 水量は世界平均の六分の一程度 で、決して豊富とはいえません。 一年間に日本全体でどのくら いの水を使っているかといいま すと、約八百九十億立方メート ルで、これは琵琶湖の 水量の三・二倍に匹敵 します。 国土庁の策定した全 国総合水資源計画では、 全国の水の需要は、昭 和五十八年度の年間八 百九十二億立方メート ルから、平成十二年に は、年間一千五十六億 立方メートル程度に増 加すると見込まれてい ます。この増加分に加 こうした水の需要に対し、国 や地方公共団体、水資源開発公 団をどは、ダムや湖沼開発を進 めています。 しかし、貴重を水資源を守っ ていくためには、わたしたち一 人一人が、〝水は安くて無尽蔵 にあるものだ″という認識をま ず改め、水が有限で貴重を資源 であることをいま一度考えてみ る必要があります。たとえば- ★コップ三杯くらいですむ歯み がきも、流しっ放しでは、一分 間に約六リットルの水の無駄と なります。 ★浴槽の残り湯は、洗濯や掃除 え、渇水のときに取水が証しく なる不安定を水利用を安定化し、 また地盤沈下対策として、地下 水のくみ上げを抑え、水道の水 に転換していくため、それに必 要を量をあわせた、年間約二百 三十億立方メートルの新たを水 の供給が必要とされています。 ☆水は無尽蔵にある という認識を改める の水として利用しましょう。 ★バケツ洗いなこb五杯ですむ洗 車も、流しっ放しのホース洗い では三十杯以上の水が必要とな ります。 毎日の暮らしの中で水の使い 方を工夫してみることで、ずい ぶんと無駄を水を使っているこ とに、改めて気がつくはずです。 ☆おいしい水への 志向が高まっている 水は確かに限りある貴重を資 源です。しかし、石油のように 枯渇してしまうものではをく、 太陽の恵みによって、たえず地 球上をめぐつています。 そこで最近、水を大切に使い、 きれいにして、わたしたちの社 会生活の中へ返そうという動き が高まっています。たとえば、 豪雪地帯で涜雪用水の利用が積 極的に進められているほか、”お いしい水〞 への志向が高まるを ど、水を利用した豊かで潤いの ある生活への志向がますます高 まっています。 また、これまでは水質が汚濁 され、あるいは枯れていた河川 や湖沼をよみがえらせ、〃ふる さとの川″ と呼ペる河川を、も 広報じょうほく 8
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