広報じょうほく No.324 1989(平成元)年 8月
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社会を明るくする運動は、毎 年七月一日から三十一日£での 一か月間、全国的に展開され、 本年は第三九回目を迎えました。 この運動は、すべての国民が 犯罪防止と罪を犯した人たちの 更生について理解を深め、力を 合わせて、犯罪のをい明るい社 会を築く目的で進められていま す。 今回は、この運動の一環とし て一般公開ケース研究会を開催 いたしました。集まっていただ いた方々は小学生、中学生、高 校生をもつ父母七〇名です。各 学校の校長先生・PTAの会長 さん、青少年相談員の方々に助 言をどをいただきました。 当日は「学校ぎらいの少年が たどった道」という資料をもと に、三分散会に分かれて討議に 入りました。 三つのグループでのまとめは 次のとおりです。 り親が子どもに対して 〔 ・あまり高望みせず、子ども の能力に応じて進む道を選 /実のあがった公開ケース研究会 1寄 稿 ぶように ・両親が共通理解をもって子 どもに接する ・子どもの意見をよくきく事 幻子育てについて 〔 ・意志の強い子に育てる ・友人と遊べる子に育てる ・子どもの長所をみつめてほ しい 川環境として ・同級生だけでなく小一年か ら中三年まで縦のつをがり をもって遊ばせたい。 ・学校でもグループで遊ばせ るようにしているが、をか をか家庭の協力が得られを い(登下校だけ考えてみて も) ・子どもに安らぎの場を与え てほしい 以上のようを点があげられまし た。 朝九暗から正午まで三時間に わたり、本音で話し合いができ ました。やはり家庭が大切であ り、両親の共通理解のもと、親 も勉強し、子どもに本気で接し てやることが、子どもも健康的 に育ってくれるという意見一致 をみました。 ここで勉強したことが、育ち つつある常北町の子どもたちに すばらしい光とをって実を結ぶ ことを楽しみにしつつ閉会しま した。猛暑の中に去っていく参 J一l11 加者の後姿に、なんとなく満ち 足りたようすがうかがえました。 ㊨講評 水戸観察所調査連絡課長 冨田 優先生 り非行に対しての対策としては 〔 ・日常生活の中で、非行に堪 え得る力をもたせる ▲問題に真剣にとりくみ、研究を深める参加者の方々。 大きな成果を残して終了した。 ・自分のまわりの人たちに愛 情を持つように育てる ・興味のもてる活動をたくさ んさせる 、・非行をすると「損しをする ことを知らせる ●ほめたりみとめたり、はげ ましたり叱ったりする時は よく納得させる 子どもたちを非行から守り、 明るい家庭を築くための最少限 のポイントが見出されたように 思います。これを基礎として、 今後の人づくりに邁進していた だきたい…………。 (報告) 社会を明るくする運動期間中、 毎年、愛の募金でご協力をいた だいておりますが、昨年は皆様 がたのご芳志により二三万五〇 一円の浄財が集まりました。茨 城県全体では二一六万八六七 四円の大きな実りにをり、少年 刑務所ほか八か所の施設に、有 効に使っていただくより寄贈い たしました。 県更生保護婦人連盟会長がお 礼を申しておりました。ことし も会員がお伺いしますのでよろ しくお願いいたします。 常北町保護司・常北町更生 保護婦人会長 戸崎 長子
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