広報じょうほく No.324 1989(平成元)年 8月
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そ に よ ばんげやふ の中海も飯富 〈鋸銅描写生〉 くんよう 千年の薫風ここに三浦杉 荒井 嶺雨 芭蕉の碑のみの廃寺竹の秋 木村 千代 こしたやみ ふろいく 芭蕉碑も古井も朽ちて木下闇 永山経み乃 ふれあい 俳句教室 か うっすらと筑波見えてる麦の秋 中村 草介 遠雷や湧水砕石を掻き上げる 原 勝男 あじさい こんもりとこんもりと紫陽花咲 きぬ 袴塚 末子 ねむ 裏切れてばっと広がる合歓の花 飯嶋 とみ 緑蔭に口を揃へて鯉の群 飯村 愛子 あじさいの色ふかふかと滴れり 阿久津あい子 玉葱の土間一ばいの出荷待ち いそべきよ 美術館出て噴水の美白をり 長嶺きみの くもいとち 蜘蛛の囲が捉えしものに風騒ぐ 永山 とみ 清水湧く暗がり芭蕉句碑眠る 安藤美恵子 さしげ 寺院跡どくだみのみが生い繁り わ 小堀 林三 あじさl、 紫陽花に触れつつ登山電車行く 須江 君子 春雷の雨は通さず神の杉 飯村のぼる みだ 弥陀の鐘紫陽花園の入口に 宇野 英一 ろ■つねう 芭蕉句碑ときに老鴬来て鳴ける 桐原 桂花 花柄のパジャマの似合ひ風薫る 小田木 梅 紫陽花はいま暮れ際の色をせり 瀬谷 博子 それぞれの山に顔あり梅雨晴間 高橋 芦江 梅雨明けの空に転がり白い雲 浅野 菊枝 右投げて水を目覚ます夏帽子 桧山 よて 安静時間をお声高し金魚売 吉元つる代 日焼子が「大きい手ね」と喜子 のぞく 竹内 幸子 かや きよ 亡 鯉渕寿美恵 (城北句会選) ほるせみ 春蝉の森の深きに囁きこもる な 鞠 森島やゑ子 鹿斬を離へ山門くぐりけり 森島 保子 上浜へ のり 法の水いただき青田廼る 丹下はつ江 かつ肴勒考 初鰹負い唾を来る行商女 桐原八重子 親鸞の御田に叶ふ青田風 小野草葉子 ☆指導・ホトトギス同人 俳誌 草笛主宰 小野草妻子 曇 暑中見舞い あをたは暑中見舞いを、何 通くらいお出しにをりますか。 今年の暑中見舞い用郵便はが うの発行枚数は、三億四千万 枚。年賀はがきのおよそ一割 です。 くじ付き暑中見舞い用郵便 はがきは「かもめーる」の愛 称でおをじみ。今年も六月十 五日から販売されています。 今年の絵は、いちご、イルカ、 ユノコログサとシジミチョウ の三種類のほかに、地方版も 五種類あります。たとえば、 北海道はマリモ、九州は日南 海岸をどです。ところで、暑 中見舞いはいつまでに出すか ですが、土用があけると、残 暑見舞いと書く人が多いよう です。 一方、夏のあいさつに品物 を贈る場合は「お中元」、そ して、その時期を過ぎると「暑 …中伺い」とするのが一般的を 」ようです。中元はもともと土 用、すなわち七月二十日から 八月七日までぐらいに贈る習 わしでしたが、最近では、東 日本では六月十五日から七月 十五日、西日本では七月十五 目から八月十五日というのが 一般的をようです。 デパートでもこの時期に合 わせて、売場を特設します。 ところが、近年はこの時期が 全国的に前後にずれて、平均 化する傾向がでているそうで す。 さて、夏は食中毒の多い季 節でもあります。今年も、食 中毒を防止し、健康を食生活 をするために、八月一日から 七日まで「食品衛生週間」が 実施されます。食品製造販売 業者はもちろん、家庭でも衛 生管理に注意したいものです。 とくに、冷蔵庫の過信は禁物、 また、冷凍食品の取り扱いを ども、よく知っておきたいも のですね。
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