広報じょうほく No.323 1989(平成元)年 7月
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ています。昭和六十三年中の暴走族による暴走回数(全国)は、 五千回を超え、前年の約三千二百回を大きく上回りました。 大規模をグループでの暴走行為は減っているのですが、小人 数によるゲリラ的を暴走が増えていることや、暴走の仕方が多 様化していることが特徴です。 最近、暴走族がまた増加しっつあり、 住民の苦情も多くをっ ′し 〝暴走族″という言葉が使わ れるようにをったのは、二十年 ほど前からです。 それ以前も無謀な運転をして 付近の住民に迷惑をかける少年 はいましたが、彼らはまだ、単 独行動でした。それが、このこ ろからグループで暴走するよう になったのです。 その後も暴走族は年々増加し、 ピークを迎えた昭和五十七年に 約四万二千人にもをりました。 しかし、この年を境に暴走族 は減り始めます。法の改正をど による警察の取り締まり強化が 主を原因でした。 ところが減少傾向にあった暴 走族が昭和六十二年から再び声 増し始め、昭和六十三年には、 約三万七千人とみられています。 それでは、最近の暴走族の現 状についてみてみましょう。 快感を覚える………… 小人数のグループやグループ に加わらをい少年たちが増えて 深夜の暴走に 再び増加傾向 ない少年たち 暴走族とは、何十台も、とき には百台を超える串やオートバ イを連ねて暴走を繰り返す少年 たちのグループ。 しかし、最近の傾向としては、 大きをグループを構成する人数 きたため、暴走の仕方も多様化 の傾向にあります。 最近、多くをっている暴走形 態が”騒音暴走”と呼ばれるも のです。 車やオートバイを改造し、排 気音を狂騒的をまでに大きくし、 深夜の住宅街を爆音とともに暴 走する ー 。 「暗く寝静まった街にポッポ ッと電灯がついてくる。オレの ために起きた……」と思うのが たまらをいという少年。 こうした心理は、暴走族全体 に共通するものですが、その行 動の多様化は、今後も続くとみ られています。 加えて、一部の雉誌が実名入 りで改造車の写真や道路案内の 記事を掲載し、こうした傾向を あおっていることの影響もでて いるといわれています。 ′ll11 グループに入ら が減り、十人未満の小グループ によるゲリラ的を暴走行為が増 えてきています。また、グルー プに入っていをい少年たちが増 える傾向にあり、全体の約七割 を占めるようにをりました。こ れは、グループの解散や初めか らグループに入る意思のをい少 年たちが増えているためです。 このようを、グループの小人 数化、グループ未加入者の増加 は、昭和五十三年の道路交通法 の改正によって、次のようを 「共同危険行為」が禁止された ためとみられます。 それは「二台以上の車やオー トバイを連ねたり、並んだりし て走行するときに、共同して道 路上の危険をつくり、または他 人に迷惑をかける行為」です。 小人数でのゲリラ的な暴走が 増えると、少年たちや暴走する 日時などの情報がつかみにくく をります。その結果、警察の取 締まりをかいくぐって暴走する ようにをるのです。

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