広報じょうほく No.323 1989(平成元)年 7月
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「甘いもの」 虫歯は、歯垢の中のストレプ トコッカス・ミュータンスとい う菌が原因です。 この菌は、砂糖からグルカン という物質をつくり、その物質 が歯に付着します。そして、そ の下で酸が歯の主成分のカルシ ウムを少しつつ溶かします。砂 糖を一回、口の中に入れると、 大体三〇分くらいで、歯の表面 アカ、ネと ◎アカネ(茜)アヵネ科、別名 ペニカゾラ、アカネカヅラ、ア ヵネサス。野原に自生する多年 草です。つる性で茎は四角、逆 トゲがあります。薬は四枚輪生 です。茎頂に多数の淡黄小花を 紡錘状につけます。花後、アズ キ大の黒色球果をつけます。 薬用部は根茎、薬、種実です。 効用は吐血、かぜ、利尿、心臓 病、胸のつかえと痛み、生理不 薬事よも損金岳 ☆躊♯捧だより と「虫歯」 はカルシウムが溶け出す強さの 酸性にをることがわかっていま す。もっとも、一回や二回の砂 糖ですぐに虫歯ができるわけで はありません。唾液中のカルシ ウムが溶けた所を補おうとしま す。しかし、この自然の修復に は時間がかかり、修復が終わら をいうちに次の砂糖がやってく ると、更にカルシウムが溶け出 ニワドコ 順によく、乾燥根5〜109を煎 服します。 ㊨ニワドコ (接骨木)、スイカ ヅラ科。別名タヅの木、ヤマタ ヅ、ミヤツコギ。山地や人家の 近くにも見られます。昔は打ち 身の外用薬として珍重され、庭 に移植したものです。稟は大形 の羽状で、白色の小花をカラカ サ状に開き、多数つけます。花 後、赤色小球の実をつけます。 薬用部は木部、花です。効用 はまず打ち身で、生の葉をすり つぶし、クテナシの実、小麦粉 を混ぜ、酢でといて貼ります。 生薬がをい場合は乾爆薬の煎汁 で湿布してもよい。リウマチ、 痛風には棄を煎じて湿布。便秘 には菓159を煮食。腎臓病には 菓15gまたは枝109を煎服。胃 拡張には根皮10gを煎服。骨折 打身には枝葉を煮出し湯舟に入 れて入浴。リウマチ、脊髄病に は稟と大根の干葉、ヨモギを煮 出して湯舟に入れ、入浴すると よいとされています。 (那珂西薬草会 西野 信) して、まだ埋め終わーケをい穴が ますます広がってしまいます。 これを繰りかえしていると、自 然修復が間に合わず、虫歯とを るのです。 虫歯の予防には、歯ブラシで 歯の汚れを落とすことは勿論で すが、砂糖のとりすぎををくす ことも大切です。砂糖をふんだ んに使ったケーキやジュース、 チョコレート、乳酸飲料は、与 え方が悪いと虫歯が飛躍的に増 加します。チューインガムをか むと、歯の汚れがとれて、虫歯 予防に役立つと信じる人もいま すが、はさまった食べ物をとる 効果より、歯が長い時間砂糖漬 けにをっている害のほうが大き いのです。また、乳酸飲料も乳 酸菌の効果よりも、多量の砂糖 が与える影響のほうが大きいと いえます。しかし、全く禁じる わけにもいきません。決まった 時間に規則正しく与えるとか、 甘いものを食べたら、ウガイや 裂ロは俗に切れじといわれま す。便秘してかたくなった便を 押し出した瞬間、軟らかい肛門 の内壁がビリッと裂けたもので、 血管とともに神経も細かくはり めぐらされているところだけに、 たいへん痛い。俳便後、一時間 も二時間も痛みが続くこともあ り、そのために便意をおさえて しまう。 また便秘にをって、出る便は かたくをるという悪循環をくり 返すことにをるのです。 この裂肛は若い女性に多い。 恥ずかしいのでをかをか病院へ 行かず、痛みに耐えかねて肛門 ☆一口医学 裂 ……… ……若い女性に多い 歯みがきをさせるをどの工夫が 必要でしょう。歯によいとされ ている食物は、できるだけ自然 に近いもので、をかでも、カル シウムの多い小魚や牛乳を多く とること、ナッツや木の実をど の硬い食物、肉や野菜をど繊維 の多いものがよいとされていま す。おやつを選ぶにも与えるに も、一工夫することが必要です。 科を訪れた女性は、まず裂肛と 思って間違いないほどです。 まず大切をのは便秘を治すこ とですが、とりあえずは便を軟 らかくして傷をひどくしをいよ うにし、傷を治す欺こうをつけ ます。 冷えるのはよくありませんか ら特に下半身の保温に気をつけ、 肛門の清潔と血行をよくする入 溶をまめにします。 こういった治凍で泊らをいと きは、肛門の筋肉をちょつと切 る手術を受けると、排便後の痛 みがずっと楽になります。 広報じょうほく
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