広報じょうほく No.322 1989(平成元)年 6月
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菱 刈って水は波立つばかりなり 今瀬 剛一 は薬草よもや主語 現地研修 薬草会員の総意に基づいて実 施された現地研修会は、町有祉 バスのお世話にをり、去る五月 六日、里美村及び大子町におい て行われ、大きな成果をあげて 終了しました。 最初の目的地は久慈都里美村 里川宿、黄蓮生産者代表である 荷見泰男さん。バスを降りて約 一キロの山坂を上り、目的の杉 林に参加者全員が到着して説明 をうけました。 黄蓮生産は、八年前、里川宿 を終え て、 の山主五人が山林を有効利用す る目的で、四国徳島県から苗を 取りよせて植え付けしたのが始 まりで、現在、荷兄さんは七反 歩の山林に黄蓮を栽培していま す。種子も自家用が採取できる ようになり、これを別の山林に 蒔いて面積を広げているそうで す。 黄蓮は、健胃、肝臓に効能が あり、漢方薬の代表的存在です。 流通面についてお伺いしまし たら、収穫できる状態にをった ととう とぎ 戸を閉す民宿ばかり春怒涛 鈴木きよし いわ 崩れ落ちさうを磐あり藤の花 中村 草介 弟の声ぼそぼそと夜釣舟 原 膵男 蕗を煮て家の奥まで光りさす 瀬谷 博子 茄子植えて午後の予報の雨を待 つ 飯嶋 とみ たけの二 筍にいつもの大鍋出番待つ 長須きみの 後継ぎが守り藤棚匂ひ立つ 飯村 愛子 堀りたての筍水のしたたれり 小田木 梅 この風も瀬の青も好き柿若葉 桧山 よて もくもくと聞こえぬ振りの田を いそべきよ 打てり 桐の花芋串と書き峠茶屋 高橋 声江 l‡ゃかいどう うつむいて雨の日が好き花海業 浅野 菊枝 ので、今秋ごろ取り入れし、精 製出荷の段取りをしたいとの説 明でした。製薬会社に打診した ところ、磨黄蓮にして出荷する 場合、キロ当たり一万円くらい でしょうとの返事でした。 黄蓮の栽培は、樹令六十から 七十年の杉林で、木洩れ日の射 すところが最高の適地らしく立 派を黄蓮が繁茂していました。 次の目的地は大子町境藤の茨 城県山間地常時産指導所。薬草 園の面積は広く、品目も多く立 派を薬草園でした。珍らしい薬 草もあったので効能等について 質問しましたら、特産指導所は 特産物の生産が目的をので薬草 は尋問外であり、詳しい説明は チューリップもっとも晴れ間欲 しい時 袴壕 末子 にげみす 逃水のよき逃場をるもぐら道 阿久津あい子 ▲‥・さい 紫陽花のほっと濃くをる椅子・ 竹内 幸子 捨て罪の強き命は花咲かす 吉元つる代 ものわかりいい日を母の日と言 へり 鯉渕寿美忠 (城北句会華 ありません でした。珍 種二、三種 を頒布して いただくこ とを約束し て全日程を 終了した次 第です。 (那珂西薬 草会 小堀兵次) てんかんについての 講演とつどいへどうぞ と き…6月25日(日)PMO:30~4:30 ところ…土浦市社会福祉センター 土浦市束真鍋町2-5 電0298-21-5996 講 演…「てんかんの外科治療」 筑波記念病院副院長 小林 栄書先生 参加費…1人500円 学生、15才以下は無料 ▲青々と繁茂する黄蓮に囲まれて
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