広報じょうほく No.321 1989(平成元)年 5月
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わたしたちが抱えるさまぎまを環境公害の中でも、市街地の 道蕗や公園、海岸や河川敷、観光地をどを汚す〝散乱ゴミ〝は 一番目につきやすいものです。ところが残念なことに、ゴミの 目立つところほど、住民が誇りに感じている”地域の顔″であ る場合が多いのです。 このようを散乱ゴミは「環境美化行動の日」をどを中心に、 ボランティアのみをさんの清掃活動によって、収集されていま す。しかし、ボランティア活動にも限界があります。では、散 乱ゴミを減らす〝特効薬″はあるのでしょうか。散乱ゴミの現 状を見をがら、環境美化のすすめ方について考えてみましょう。 ≡≡≡一≡≡一≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡一≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡一≡≡一≡≡≡≡≡≡≡≡≡二 清掃車川万台分 約十二万トン。清掃車十万台分 の量です。これを国民一人あた 日本全国で一口に捨てられる りに換算してみると、実に一人 全国のゴミ・一日で ゴミの量は、いったいどのくら いになると思いますか。答えは ㊥一乱 ゴ 道を歩いていて捨てられたもの や車の窓から捨てられたものが ほとんどです。このように散乱 ゴミが目につくようにをったの は、ファーストフードや加工食 品の普及とともに、日本人が気 軽に野外や車の中で、食事をす わたしたちの住んでいる周辺 を見渡してみると、道端にビニ ール袋や紙袋、たぼこの吸いが らや空き缶などが投げ槍てられ ているのが目につきます。これ が「散乱ゴミ」です。-これらは、 約一キロのゴミを毎日出し続け ていることにをります。 いかにゴミの量が多いかが分 かりますが、ここで間遠をのは ゴミの量よりも、その捨てられ 方 - 街や観光地を汚す「散 ミ」にあるのです。 なぜ出る…散乱ゴミ ㊨ 「捨てない」 「拾う」という 行動とともに、散乱ゴミを減ら すために必要をのは、「環境教 育」です。快適を環境づくりを目 指す ー こうした新しい「環 境美化戦略」が、各地域でも少 しずつ始められています。 静岡県榛原町では、小・中学 生二〇〇〇人が「地域に奉仕す る活動」をしています。これは、 清掃活動を通してゴミ問題を実 地に勉強するのが目的です。ま るようにをったからだといわれ ています。 食べ物を手軽に持ち運びでき る便利さはいいのですが、食べ 終わったり飲み終わったりした ときに持ち帰らないで捨ててし まう。 これらのゴミは一つ一つの量 が、さほど多くをいことから、 持ち帰って、あとで捨てるより は、「早く遠ぎけたい」という 意識が働くようです。そしてつ い、「自分一人ぐらいをらいい だろう」という甘えの気持ちか ら、〃ポイ捨て”とをることが 少をくありません。 実践しよう 環境教育 のポウフラ退治のために、金魚 を十五万匹放流したりして、環 境保全に取り組んでいるところ もあります。 環境教育とは、こうした実践 を通して、子供のうちから環境 美化の意識をもってもらうこと が大きを目的です。そのために は、いまから長い目でわたした ち一人一人が真剣に取り組んで いかをければをらをいといえる でしょう。 た、神奈川県平塚市では、「ゴ ミ学級」を開いています。昨年 は二十四校の市立小学校を市の 職員をどが巡回し、ゴミ問題、 ゴミの再利用を子供たちに説明 しました。 このほか、川の汚れを防ぐた め食用廃油を回収したり、用水 広報じょうほ<

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