広報じょうほく No.316 1988(昭和63)年 12月
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㊥人間には得手不得手がある 障害者というと、何か特別を ことのように受け取る風潮がま だ強いようですが、決してそう ではありません。 たとえば、ご自分の学校時代 を思い出してみてください。数 学は得意だったが、国語は苦手 だったとか、また、バスケット ボールでは、背の高い友人には 歯が立たをかったとか……いろ いろ得手不得手があったはずで 助け合う心を育てよう 障害を亀習炎⑬社会参加を進鞄拳習 12月9日〜15日・障害者の日/身体障害者福祉週間 一口に障害者をもっている人といっても、障害の種類や部位、程度など、身体的・社会的ハ ンディはさまぎまです。しかし、障害をもっている人の多くは、それを乗り越え、自立しょう としています。 十二月九日は「障害者の日」。その日から十五日までは「身体障害者福祉週間J障害をもって いる人の努力を認め、社会への「完全参加と平等」を進めていくためにも、同じ社会の構成員 として支え合っていくことが必要なのです。 今月は、学生時代から三十数年にわたって福祉活動を続けておられる柳澤慎一さんからのメ ッセージをお届けし、改めて障害をもつ人の社会参加について考えてみたいとねがうものです。 財団法人国際障害者年 記念ナイスハート基金 す。障害をもっておられる方の 場合も、これと同じように考え てほしいのです。 目の不自由を方は、こう思っ ておられます。 「肉眼で物を見るのは、健常 者にかなわない。しかし、心の 目で、人の心の美しさや気持ち の動きを見通す力は、私たちの ほうが優れている……」…と。 @子供たちは〝真剣勝負″ 人と人とのふれ合いを通して、 柳沢 慎一 心から、いたわり合い、助け合 い、思いやる愛の心・ナイスハ ートを育てよう - 私たち財団では、障害児と健 常児が交流する「ふれあいスポ ーツ広場」を開いています。健 常児たちは、目の見えをい子や 耳の聞こえをい子、あるいは手 足の不自由を子とやるのだから と、何とをく手を抜くようを遠 慮がちを気持ちで、試合に望み ます。ところが、いぎ始まると、 障害児たちはファイト丸出しで 向かってくる。それにつられて 健常児たちも、相手が障害児で あることを忘れて夢中にをる。 真剣勝負にをるんです。 試合後、両チームの子供たち 。 去る十一月三日の佳節にあた って、上入野の高田苦世さん(七 十五歳)が郵政行務のご功績に より勲五等瑞宝章を、また、石 塚の田上光夫さん(七十八歳) が地方自治のご功績により勲六 等単光旭日葦を受章されました。 高田さんは、昭和九年十一月 一日に通信事務員として石塚郵 便局に採用されて以来、水戸末 トよろこびの 高田・田上両氏 田上・高田両氏 叙勲の栄誉に輝く 広郵便局長であった昭和五十七 年六日三十日付けの定年による 退職時まで、実に四十七年八か 日の永きにわたって、通信、保 険、貯金等、郵政事業の発展に 寄与されたご功績が認められた ものであります。 また田上さんは、石塚町議会 議員を二期、七年十か月、そし て常北町誕生後は町議会議員と して、延べ五期、通算十六年十 一か月にわたって本町の産業振 興、社会福祉の増進、教育文化 の充実等、地方自治発展のため に献身的努力をなされました。 この間、城北共同放牧及び衛 生↓部事務組合議会議員として も長年活躍されたのをはじめ、 町総合計画審議会委員、町国民 健康保険運営協議会委員、町農 業委員会会長等々、各方面にわ たって幅広く活躍された功績が 認められたものです。 ご本人、ご親族の方々は勿論、 我が郷土の栄誉でありご同慶に たえません。誠におめでとうご ざいました。 広報しようほく
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