広報じょうほく No.315 1988(昭和63)年 11月
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私たちが日ごろよくかかる「か ぜ」は、一つの病名ではをく、 急性に起こる呼吸器粘膜の炎症 性疾患の総括的な病名です。 かぜは、寒さやアレルギーな どの非感染性因子とウイルス、 細菌、マイコプラズマ、、クラミ ジアをどの感染性因子によって 引き起こされ、なかでもウイル スによるものが圧倒的に多く、 そのウイルスの種類は二〇〇種 以上に及んでいます。 インフルエンザは、インフル エンザウイルスによって引き起 こされるかぜの一種ですが、一 般に症状が重く、伝染性も強く ときに大流行となるため「かぜ の王様」ともいわれています。 症状は高熱、鼻カタル、咽頭炎、 頭痛、筋肉痛、咳をどで、他の かぜと明確に区別するのはむず かしいようです。それでも十一 月ごろから流行がはじまり、全 国に患者の発生がみられます。 予防策としては次のようをこ とが挙げられます。 ①日常生活において ー ★礫濱意変速衰 カゼとインフルエンザ 降庄薬、つまり血圧を下げる 薬は、入院したり自宅で寝てい る期間飲めば病気が治ってしま うといった薬とは性質が違いま す。 高い血圧を下げる作用をする 薬ですから飲むことをやめれば 血圧は上がってしまい、かをり 長期間、飲み続けをければをり ません。ところが、血圧が高く ても臓器の障害が少をい聞は、 症状がほとんどありませんから、 降圧薬もつい飲み忘れが多くを りがちです。薬をやめたため、 知らぬ間に血圧が高くをってし ★一..‥も.キ 降庄薬は飲み忘れないように 偏食しをい、十分睡眠をと る、身体を鍛える、厚着を しをい、マスクをする、室 内を換気する。※必要以上 人ごみに出をい (流行時) 外から帰ったらうがい手洗 まうと、もとの血圧に戻すのに 時間がかかりますし、薬によっ て下がっていた血圧が急上昇し、 このとき、脳出血、心不全、狭 心症を起こしやすいといわれま す。 最近は、作用の持続の長いも のや、一日一回飲めぼよい薬も 開発されていますが、飲み忘れ をいためには生活習慣の中に服 薬をうまく組み入れていく工夫 を。また、飲み忘れたとき、次 に二回分飲んでよいかどうかを ど、あらかじめ確かめておきま しょう。 いを励行する。 ②予防接種をうける 特に①はインフルエンザに限 らずかぜの予防とをります。か ぜは一般に軽い病気と受けとめ られがちですが、ときには肺炎 をどの合併症を引き起こすをど 危険を状態とをることもあるの で、ふだんから予防に努めまし よIフ。 よく、風邪薬をどを飲んでい るからとやめてしまう人もいま すが、他の薬と併用してはいけ ない降庄薬は非常に少なく、自 己判断でやめず医師の指示によ ってください。 二枚目・ 「二枚目気どり」といえば、 色男ぶっていること、また「と んだ三枚目を演じた」といえば、 ヘマをして笑い者にをった場合 をどに使われます。 「二枚目」 「三枚目」は、も ともとは歌舞伎用語。江戸後期 に、上方の顔見世興行で看板や 番付けに役者八人の名前を書い た「八枚看板」のうち、右から 二枚目(二番目)が美男役、三 枚目(三番目)がおどけ役とき まっていたからとされています。 当時は毎年十月に役者の契約 が更新されたので、新メンバー か淘みせ による十一月興行は「顔見世」 l≡≡ニ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡三≡≡≡≡≡l≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡一≡≡一 言普の履歴書 ( ≡枚目 つら または「面見世」と呼ばれまし た。 劇場の表に揚げられた看板や 番付面での位置が役柄を示して いた時代があったわけですが、 やがてそうでをくをっても「二 枚目」 「三枚目」という言い方 だけは生きのびてきたのです。 現代では、ハンサムでおかし いことを言ったりする「二枚目 半Lが女性にモテるようですが、 考叉てみると二枚目半という看 板はあり得ません。語源とは無 関係に生まれた新造語というペ きでしょう。 国民健康保険施行別周年 広報じょうほく
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